人生意気に感ず「ウクライナの反撃は進む。ロシアの内部崩壊は近いか」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ウクライナの反撃は進む。ロシアの内部崩壊は近いか」

◇ウクライナ大統領府高官が反転攻勢はシナリオ通りに進むと語っている。ロシアの今後はどうなるのか。誰もが自分たちの問題として大きな関心を抱いている。ゴルバチョフ大統領の時、ソ連は大方の予想を裏切ってあっと言う間に崩壊した。ああいうことがまた起こるのか。私たちは問題点のポイントを捉えていかねばならない。ゼレンスキー大統領の側近である高官は新聞のインタビューで、進軍ペースが遅いとの指摘に反論したのだ。

 この高官はロシアがクリミア半島を含む全ての領土から撤退することが終戦の条件だと強調した。様々な情報が飛び交っているが実態は私たちが想定する以上に大きく展開しているに違いない。

◇いくつものロシア人部隊がロシア軍を攻撃しているという。この信じ難い報道はロシア内部の混乱が深刻化していることを示すものか。

 そのロシア人部隊の一つは「ロシア義勇軍団」だ。政治的理由でウクライナに移住したロシア人が中心となって創設されたという。外国人部隊の一つとしてウクライナ国防省の傘下で正規軍と友に戦闘に従事しているとされる。この軍団の中心人物は内乱を誘発させる政治的な狙いもあると語る。プーチン政権と戦うことは可能だとロシア国民に示せばプーチンに反対する国民は立ち上がると見ているのだ。そして「我々の目標はロシアの現政権を崩壊させることだ」と訴えている。これらの人々はウクライナを新たな母国と考え、この母国を守りたいと語っている。自分が生まれた祖国と戦うことにジレンマはないかと何度も聞かれるという。これに対してウクライナは新たな母国だからジレンマは全くないと強く主張している。

◇ロシアの内部崩壊は夥しい人口流出によっても進んでいると見られる。フランスのシンクタンク「国際関係研究所」は、ロシアがウクライナに侵攻して以降、ロシアから国外に移住した人は100万に上ると発表した。しかも移住者の大半は若い世代で高等教育を受けている人々と言われる。そしてこれらの人々の移住によりロシアの銀行に預けられていた個人貯蓄の多くが国外に移転したと分析している。

 このような状況を総合した場合、来年のプーチンの大統領選はどうなるのだろう。私たちの理念では選挙は民主主義を支える柱であるが、それはロシアでは通じない。選挙も冷徹な権力及び謀略によって踏みにじられ形だけのものになるのかも知れない。現在のロシアの人口流出は1917年のロシア革命後の数に匹敵する。ロシアの危機だ。(読者に感謝)