人生意気に感ず「懸念される知事選の投票率。廃県か強県か。焦熱地獄はどこまで」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「懸念される知事選の投票率。廃県か強県か。焦熱地獄はどこまで」

◇知事選がたけなわである。知事選だけでなく選挙一般に関して社会の関心は低い。「出手がいない」、「選挙にならない」、こんな声が全国いたる所で聞かれる社会である。そんな中で今回の知事選で懸念されるのは投票率が極端に低くなる恐れである。それを暗示するのが期日前投票だ。その数字が前回と比べて非常に低い事実が報じられている。勝敗が決まっていると多くの県民が見ていることも投票意欲を失わせる一原といえよう。インターネットでは様々な意見があふれている。その中に「山本知事は対立候補に恵まれ過ぎている」というのがあり思わず苦笑した。危機の時代であり、県政の課題は余りに多い。

 先日車を走らせていたら県庁前であるグループが関東大震災における藤岡事件について演説していた。現代社会の危機と政治の役割につき主張していたのだろうか。この演説に触発されて、私は巨大災害における群馬県の動きを考える。100年前の朝鮮人虐殺のような事件は起きないだろう。しかし迫る大災害に際し大衆のパニックはあり得ることで危機管理に備えねばならない。それは国や地方の行政の課題であり私たち国民一人一人の心構えの問題である。1995年の阪神大震災及び2011年の東日本大震災で日本では略奪が起きなかったことを世界のメディアは奇跡のように報じた。しかし、首都直下、南海トラフ、富士山爆発など近づく巨大災害では想定外の混乱が起こるのは必至である。群馬には避難する人々が洪水のように押し寄せるだろう。今回の知事選でこの巨大災害が十分な論点になっていないのはどうしたことか。「廃県」を訴えるユニークな主張には注目する点はあるが、現在国に対して地方が一致して当たるべき課題は余りに多い。私は強く有効なリーダーシップを発揮する強力な県の存在は益々求められていると思う。必要なのは地方自治、地方の民主主義の充実と発展だと思う。投票日が目前に迫った。投票しないことは自らの墓穴を掘ることだと訴えたい。

◇16日の日差しは頭の芯に突き刺すようだった。桐生市では全国最高の39.7度を記録した。焦熱地獄が迫っているようだ。救急車の音が絶えない。あの音の中には熱中症で運ばれる人もいるのだろう。猛暑は世界を襲っている。北京は40度を超え、アメリカ西部のアリゾナでは連日43度を超えているといわれる。森林火災も世界各地で発生している。地球はどうなるのだろう。極地の氷は溶け、海面は益々上昇するだろう。最大の原因の一つは文明の暴走に違いない。(読者に感謝)