人生意気に感ず「悪魔の牢獄重監房も語る予定。中国の客人と会食。知事選告示。認知症基本法」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「悪魔の牢獄重監房も語る予定。中国の客人と会食。知事選告示。認知症基本法」

◇沖町公民館の講演について3日のブログで粗筋を書いたが更に重要なポイントを述べたい。それは重監房のことである。表札は「特別病室」だが、実態は「悪魔の牢獄」だった。入獄者が壁に血で記した日記があった。8つの房から成り、各房の広さは便所も含めて四畳半。窓は縦13センチ横75センチが一つだけついた半暗室で、食事の出し入れは足元の隙間で飯の箱がやっと通った。暖房などは勿論なくマイナス20度以下にもなる草津の冬に耐えられず獄死した者は多い。

 戦争の時代とも重なっていた。強い兵士をつくらねばならない。癩はうつるという迷信と誤解の下で強制隔離が全国的に行われ、これに対し当然激しい抵抗が起きる。そういう不穏分子を入れる象徴的施設が草津の重監房であった。私はそっくりに再現されたこの施設の中に横たわったことがある。壁には怨みの文字がある。

 このような人権を全く無視した施設の存在を可能にしたのは癩患者という特殊な弱い立場の人々及び国の誤った政策であった。私は現在のこの重監房の評議員である。施設の実態をより多くの人に知ってもらうことが自分の義務と思っている。9日の講演はごく限られた時間ながらこの思いで重監房の恐怖を語ろうと思う。開演は午前10時で会費は無料である。

◇中国の客人と日中友好協会会長としてロイヤルホテルで会食した。客人は世界大学上海校友連盟の楼俊芳氏。楼さんには群馬の上海事務所及び上海に於ける書道展などで世話になった。今回の目的は温泉に関するビジネスで協会は今後協力することになる。日本語が大変流暢である。知事選の話になり「山本知事は大丈夫、問題ないでしょう」と訊ねられた。中国は日本のような選挙とは直接関係ない国である。「選挙はいつも大変です。山本知事の場合どのレベルで勝つか、その勝ち方で評価されるから真剣ですよ」と説明した。知事選は今日6日告示され23日投開票である。山本一太氏、石田清人氏、清水澄氏の3陣営の戦いとなる。選挙といえば最近有権者の関心は低い。県政の課題は山積しているのに、勝敗は決まっているということで投票率が極端に低いことが懸念される。山本知事はこの懸念を吹き飛ばすため各地で激しい街頭演説を展開すると思われる。

◇7月15日のミライズクラブは私が「認知症」の話をする予定。基本法が出来た。認知症700万人の時代になり認知症と共生する社会が始まる。新しい認知症観が求められる。全ての人にとり自分の問題なのだ。(読者に感謝)