人生意気に感ず「天皇のインドネシア訪問と日本の国際的役割。原発処理水の放出と政府への不信。きのこ | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「天皇のインドネシア訪問と日本の国際的役割。原発処理水の放出と政府への不信。きのこ

◇6月17日から始まった天皇皇后のインドネシア訪問は良い成果をあげたようだ。ジョコ大統領及び国民の両陛下を歓迎する姿に真の親日が感じられた。即位後初の親善外交である。陛下のスマイルは平和国家日本を象徴している。かつて太平洋戦争で東南アジアに迷惑をかけたことを私は振り返った。私は、現在のウクライナ戦争の解決に関し、日本が果たすべき役割はこれらの国々(グローバルサウス)との連携を深めることで前進できると感じた。

訪問先をインドネシアに選んだ背景には警察庁がインドネシア警察の民主化に大きく協力した事実がある。インドネシアは民主化改革の一環として国家警察を軍から切り離した。それまでの警察は国民から全く信用されていなかった。日本はインドネシア警察の人材育成に尽力した。天皇は皇太子時代日本で研修するインドネシア警察官を訪ね親しく会話をされたことがある。インドネシアなど東南アジアの国々が日本を信頼する基礎は平和憲法である。広島、長崎の悲惨な経験を経て手にした憲法こそ、日本が現在混沌とした国際情勢の中で果たすべき役割の基盤だと思う。

◇原発の処理水の海洋放出が大きく動き出す。国際原子力機関が日本の放出計画につき国際的安全基準に合致しているという報告書を提出したからだ。海は日本だけのものではない。そこで、最大の課題は安全性である。報告書は人や環境への影響は無視できるほどとしている。汚染水は1日役90トンも増え続け保管は限界に近づいている。報告書を踏まえて処理水を海洋に放出するのは政府の決断である。政府と東電は原発の安全性について国民を欺いてきた事実がある。したがって今回の海洋放出についてにわかに信じられない面がある。海洋放出でなく蒸発させて大気に放出させる案も検討されたがコスト面で採用されなかった。「コスト面」が左右したとされるなら、政府への不信は一層募る。トイレなき高級マンションとも言われる原発の重圧がどうしようもない既成事実を積み重ねていく。

◇高山村へ行く途中、面白い食事どころに立ち寄った。今まで見落としていた「きのこ茶屋」。国道から外れ木立に囲まれた谷底のような所。ここのご主人が私の著書の愛読者ということで立ち寄って欲しいと連絡があった。面白い人で呼吸が合って話し込んだ。鮎の塩焼きやてんぷらが非常に美味かった。一番のご馳走は主人との会話。次々と客が入る。恐らく新規の客ではない。何冊かの著書をプレゼントした。私の塩焼き鮎である。(読者に感謝)