人生意気に感ず「姉弟を守ったジャングル。アマゾンの開発と文明の危機。警察の届けられた奇跡の指輪! | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「姉弟を守ったジャングル。アマゾンの開発と文明の危機。警察の届けられた奇跡の指輪!

◇最近二つの出来事に衝撃を受けた。嫌なニュースが溢れる中で心温まる人間のドラマである。私は名付けた。「ジャングルの少女」、「届けられた奇跡の指輪」。

 南米コロンビアは新世界の発見者コロンブスの名がつく唯一の国。ジャングルはヘビやピューマなどが多い。そして絶えず大雨が滝のように襲う。数メートル離れれば互いを見失う。そんな中を一歳に満たない赤ちゃんを抱き、他のきょうだいを率いて懸命にジャングルと闘う少女レスリーさんの姿を想像する。姉弟たちはアマゾンの先住民ウイトト族で、ジャングルで生きる術を知っていた。発見された時、レスリーさんは「ミルペソ」とい木の実を口に含んでいた。

 私はアマゾンの原住民に親しみを感じる。彼らの表情には私たちとどこか似たところがある。彼らの祖先はユーラシア大陸から、ベーリング海峡が歩いて渡れた頃、大型の動物を追って、アメリカ大陸に渡った。氷で覆われた大陸の端に回廊と呼ばれる氷のない部分があり、そこを通って人々は約千年の間に南米の果てまで住むようになった。現在アマゾンの開発が叫ばれているがアマゾンのジャングルは人間の肺にあたる。ジャングルの開発は文明の危機に繋がる。この度、少女たちの第一発見者は同じ先住民族ウイトトである。彼は「ジャングルはウイトトにとって母なる自然」と語った。母なる自然が少女たちを優しく守ったに違いない。ジャングルの少女に全世界が文明保護の視点で目を注ぐことを私は望む。

◇「届けられた奇跡の指輪」はアメリカの女性ジョーンズさんのものだ。丸の内警察署を背景に指輪の手を突き出した満面の笑みの姿が報じられた。特別の意味をもつ指輪を日本に来て紛失したらしい。東京駅、コンビニなど立ち寄ったところを必死で捜したが見つからない。米国の母等に電話をすると「米国なら返ってこない」と言われた。諦めきれずツイッターなどに投稿すると「日本なら戻ってくるはず」「希望を失わないで」と励ましの返信があった。ジョーンズさんは一縷の望みを抱いた。神にすがる思いだったことだろう。何と指輪は東京駅の外の地面に落ちていて誰かが交番に届けてくれたのだ。ジョーンズさんはこんな奇跡に感謝すると涙で訴えている。私は享楽の世相を象徴するような東京のど真ん中で起きたことを日本人として誇りに思う。サムライの国、日本の道徳と倫理は健在だったと信じたい。この波紋が世界に広がることを期待したい。(読者に感謝)