人生意気に感ず「自衛隊内に何が。トランプ劇場の悲劇。認知症が共存できる社会を」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「自衛隊内に何が。トランプ劇場の悲劇。認知症が共存できる社会を」

◇自衛隊の射撃場で衝撃の事件が起きた。実弾で射撃練習中の18歳の少年が小銃を発射し2人が死亡し、1人が負傷した。このところ若者の銃による事件が続いている。日本は銃社会ではないという安心感があったが、それが変化しつつあるのか。今回は自衛隊という国を守る組織内の事件ということで特別の意味がある。少年の動機は何だったのか。この点が最も注目される。伝えられるところでは銃口は指導教官に意識的に向けられた。叱られたことに腹をたてたという。この異常事は戦場で指揮官が部下に撃たれる問題と結びつくものだ。自衛隊は今、防衛費を天文学的に増やし超一流の兵器による武装化が進む。今回の事件はいかに武力の近代化が進んでも一人一人の兵士の質が最も重要であることを物語る。自衛隊内に人の問題として何か重大事が進行しているに違いない。パワハラ、セクハラ、女性自衛官に対する性暴力などだ。へり墜落や自衛艦の座礁も起きた。いざ関ヶ原という時戦えるのかと危惧してしまう。ウクライナ戦でロシア兵の志気力が問題となっているが他人事でない気がする。平和ぼけと言われて久しい。緊迫の状況が加速する中で自衛隊は大丈夫なのかという声が聞こえてくるようだ。憲法9条が論争の的となっているが9条を辛うじて支えている力は現場の兵士であることを改めて知る。「防衛力の抜本的強化」のかけ声が虚しく響く。陸自の幕僚長は「武器を使う組織として決してあってはならない」と述べたがその意味は深い。

◇トランプ劇場に全米ばかりが世界が沸く。トランプ氏はバイデン政権による歴史上最悪な権力の濫用だと訴えている。核に関する最重要な機密が持ち出され、その他の重要機密がトイレに積まれていたといわれる。それにもかかわらず世論調査ではトランプ支持が驚く程高い。アメリカの民主主義をあざ笑うロシア、中国、北朝鮮などの声が聞こえてくるようだ。大統領選は近い。大勢を左右するのは無党派層と言われる。そこに属する多くの人々はトランプに批判的らしい。それが救いである。トランプの問題は世界の問題であり同時に日本の問題であることを忘れてはならない。

◇認知症対策は現在の最大課題の一つ。自分の世界が縮小していくのだ。14日成立の認知症基本法に注目する。新法の狙いは認知症の人が暮らしやすくなる社会の実現。その柱は共生社会である。厚労省の推計では間もなく700万人に達する。加速の先は認知症があふれる社会。個人の尊厳と社会の存立を両立させねば。(読者に感謝)