人生意気に感ず「反転攻勢本格化とダム決壊。核使用はあるか。にわかに解散風が」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「反転攻勢本格化とダム決壊。核使用はあるか。にわかに解散風が」

◇ダムの大規模決壊でウクライナの本格的反攻は難しくなるのか懸念が広がっていた。飛び交う情報はウクライナの反攻にとって大洪水は限定的とも報じられていた。そんな中でゼレンスキー大統領は10日、反転攻勢を明言した。

 緊迫の情報下、カナダのトルドー首相はゼレンスキー大統領を訪ね新たな武器供与を約束しウクライナを励ましている。黙っていても大きな存在感を示す51歳の首相は広島サミットの時、再度他の首脳たちとは別に原爆資料館を訪れた。ゼレンスキー大統領をこの度励ましたことを合せ考えると、トルドー氏の決意、ウクライナ戦でロシアに勝たねばという強い思いが伝わってくる。

◇ウクライナ軍は、反転攻勢で東部と南部に広がるロシア軍占領地の分断を狙っている。驚きのニュースを各メディアが報じている。その一つがロシア軍の兵士の生の音声である。2人の男がロシア語で語る。「彼ら(ウクライナ側)がやったのではない。やったのは我々の破壊工作グループだ」。ウクライナ保安局は約1分半の音声をロシア軍兵士がダム決壊について語っているものとして公開した。1分半の中には次の部分も。「ダム決壊で人々を怖がらせようとした。計画通りにいかず、計画していた以上の結果となった」など。

 ロシア情勢に精通する筑波大の中村名誉教授は語る。「ダムは昨年からロシア軍が監理していた。だからロシアの犯行の可能性が高い。氷が溶けて川の水位が上がる季節。ダム破壊で洪水を発生させることは現場の判断ではできない。プーチン大統領の指示であったと考えられる」。

 これだけのことを、目的のためには手段を選ばずの感覚でやってのける独裁者の次の一手が不気味である。ベラルーシに戦術核の配備を始めたとの報道がある。小規模の原爆が実際ウクライナ戦で使われたらヨーロッパ、とりわけNATOを巻き込んだ本格的な戦争に発展するのは必至である。人類全体が大戦争の瀬戸際に立たされていることを痛感する。

◇21日に国会は会期末を迎える。天皇皇后は17~23日の日程でインドネシアを訪問する。天皇不在中の解散が現在大きな問題となっている。解散は天皇の国事行為(憲法7条)だからだ。松野官房官は9日、天皇外遊中でも臨時代行により可能であるとの見解を示した。その場合秋篠宮様が臨時代行を行う。この会見により解散風が一挙に強くなるに違いない。(読者に感謝)