人生意気に感ず「民間の偉業、月タッチ。改めてホロコーストを考える。習主席とゼレンスキー氏の対談」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「民間の偉業、月タッチ。改めてホロコーストを考える。習主席とゼレンスキー氏の対談」

◇太古から人類にとって好奇心と夢の対象であった月である。アメリカが人類初の月着陸を成し遂げた時、全世界の目が釘付けになった。あれから54年、民間として世界初の月着陸への挑戦だった。惜しくも失敗したがタッチの所まで行った。代表者は語った。「着陸までのデータを獲得できた。次へ向けた大きな大きな一歩だ」と。

 私はアームストロング船長のあの時の言葉を思い出す。「一人の人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては大きな飛躍だ」

 日本のこのベンチャー企業「アイスペース」は月面のインフラを確立し2040年代までに1千人が月面に住み、年間1万人が月を訪れる構想を掲げている。度肝を抜く壮大さである。米調査会社によれば月面ビジネスは2040年までに約23兆円に成長するという。月を拠点にして宇宙への発展が飛躍的に進むだろう。

◇先日「ふるさと未来塾」でナチスによるユダヤ人大虐殺(ホロコースト)について話した。ホロコーストから80年、当時の東欧特派員の記事を読み「絶滅収容所」で死と向き合った人々への思いを新たにした。戦わなければ死ぬという現実を前に人々は密かに準備し抵抗に立ち上がったのだ。ユダヤ人による初めての組織的な蜂起であった。イスラエルはこれを記念して「ホロコースト記念日」を設け毎年追悼している。私は優れた文化を誇る近代国家が官僚組織を挙げて狂ったこの出来事は現代社会でもあり得ることだと強調した。再び繰り返さないためには後世に悲惨な事実を伝えねばならない。とかく私たちは臭い物には蓋で過酷な事実を教科書で正面から取り上げない。原爆や原発のことを幼い目にリアルに伝えることの必要性を痛感する。

 ここで注目するのがアラブ首長国連邦の教育方針である。小中学校でホロコースト教育を始めると表明した。日本の教育界には子どもの心に過酷な出来事は適さないという意見があるが教え方次第である。子どもの純粋な心に現実の種を落とすべきだ。教科書にあまり載せないのは権力に対し変に気をつかっているからかも知れない。

◇習主席とゼレンスキー氏の電話協議に注目する。主席は「責任ある大国として火に油を注ぐことはない。核戦争に勝者はない」と主張。ゼレンスキー氏は、全ての国がロシアへの支援を控えることの重要性を主張し、クリミア半島の奪還を訴えた。私はゼレンスキー氏は大きな得点に成功したと思う。プーチン氏の側近は「中国はゼレンスキー氏の正当性を認めた」と指摘した。(読者に感謝)