人生意気に感ず「統一地方選終る。衆院補選の結果。総じて投票率の低さは衝撃的」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「統一地方選終る。衆院補選の結果。総じて投票率の低さは衝撃的」

◇統一地方選の後半戦が23日投開票された。首長選は桐生、榛東、吉岡、明和で計10人が論戦を展開。榛東村では公開討論会が行われ、私の関係者が司会をした。議員選は8市8町村で317人が273議席を争った。

 注目していた榛東村は南千晴氏が初当選を果たした。女性首長としては県内3人目で最年少である。4,084票は他を大きく引き離した圧倒的勝利である。村がこの女性パワーによってどのように活性化されるか注目していきたい。

 吉岡町長選は50年ぶりに三つ巴の激戦となったが、現職の柴崎氏が一期目の実績をアピールして新人の猛追をかわした。柴崎氏は前回無投票当選だったので接戦をかわした感激はひとしおだったに違いない。

 今回の選挙で深刻な実態を示したのは低い投票率である。市町村選、市町村議戦(補選を除いて)ともに初めて5割を切り過去最低を更新した。選挙で50%を切ることは選挙としての正当性を欠くという見方も生じる。無投票当選と共に民主主義の危機と言わねばならない。

◇次期衆院選の前哨戦とも目される衆院補選で自民党は4勝1敗、そして各地で接戦であった。私が注目したのは和歌山1区、山口2区、山口4区である。和歌山1区は日本維新が制した。統一地方選の前戦で力を伸ばした勢いを維持した結果となった。山口2区4区はいずれも安倍一族がらみの選挙で週刊誌でも騒がれていた。2区は故安倍さんの実弟である岸信夫前防衛相の長男岸信千代氏が当選を果たした。4区では安倍氏の後継の吉田真次氏が当選した。安倍さんの妻昭恵さんは涙をぬぐいながら言った。「主人の志を継いで下さることに感謝でいっぱいです」。

 当選した吉田真次氏への投票率が20%台というのは衝撃的である。これでは当選したという実感が薄いのではないか。

◇岸田さんの支持率が前回と比べ10ポイント以上上昇した。この状況でサミットを成功させたら更に上がるかも知れない。その時岸田さんの胸には解散への決意が強まるに違いない。こんなチャンスは二度とないと思えるからだ。

◇芦屋市長選に26歳の新人高島崚輔氏が当選した。市長選時の年齢で史上最年少だという。米ハーバード大卒。「芦屋を世界で一番住み続けたい町にする」と述べた。颯爽とした表情は、米映画ジェームズスチュワート演ずる「スミス東部へ行く」の主人公を想像させる。一方、東京北区の88歳区長は落選した。(読者に感謝)