人生意気に感ず「G7外相会合と広島サミットの行方。人口知能と人間はどちらが上か。その課題は」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「G7外相会合と広島サミットの行方。人口知能と人間はどちらが上か。その課題は」

◇第三次世界大戦が始まるかと懸念される現在の国際情勢の中で非常に重要な出来事が日本で進んでいる。来月のG7広島サミットである。それに向けたG7外相会議が終り共同声明が発表された。議長の林外相は得意の英語力で存在感を示したようだ。緊迫の警備は新緑に包まれ、一見のどかな光景が支配していた。岸田首相はこの外相会合の成果を来月の広島サミットへと繋げる考えである。だから外相会合の共同声明は重要なのだ。

 先ず、中国が外からは見えないところで核戦力拡大を続けていることに懸念を表明した。つまり、中国に対し核監理やリスク低減に関して米国との対話に速やかに応じるよう求めた。これは中国が超大国として世界に果たすべき責務である。

 また、国の指導者や若者が広島と長崎を訪問するよう促し、ロシアの核威嚇を非難した。そして、G7はウクライナが自由で民主的な未来を確保するために、必要な限りの支援を提供すると表明した。

 外相会合のような会合が各地で行われ、それぞれの成果を踏まえて広島サミットが行われるからそこでの成果もおのずと固まっていくに違いない。広島サミットが核の悲劇の現場を舞台にして行われることに歴史的な意義がある。この舞台は参加する首脳たちの胸に大きなインパクトを与えるに違いない。

◇新しい産業革命が起きようとしている。高度な人口知能・生成AIの登場である。生成AIはインターネット上の膨大なデータを学習し自然な文章や画像を自働で生成する人口知能である。18世紀から始まった産業革命以上の変革が驚くべき速さで始まっている。産業革命とは比較にならぬ深刻な問題点を孕んでいる。この驚異の技術を人間が有効にコントロール出来るか否かが問題なのだ。機械に支配される人間であってはならない。人間が生み出した技術が一人歩きして予想を超えた世界を実現しつつある。SFの世界のようだ。この高度な技術に私たちはどう向き合ったらよいのか社会の公的なルールはまだない。

 そのような状況で東大がこの度学内向けの取組みの見解を示した。この技術には光と影がある。それをどう調整するかだ。横須賀市はチャットGTPを業務に試験導入した。業務の効率化を目指すものだ。中央省庁も導入を検討中という。しかし機密データの流出の懸念も指摘されているといわれるように、今後多くの課題に向き合っていくことになるだろう。(読者に感謝)