人生意気に感ず「爆弾犯の背景の深い闇とは。軽井沢の緊迫。村や町の選挙の衝撃」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「爆弾犯の背景の深い闇とは。軽井沢の緊迫。村や町の選挙の衝撃」

◇岸田首相を狙ったのは手製爆弾であることが明らかになってきた。テロリストには見えない、極く普通なおとなしそうな若者だ。その点は安倍さんを狙った犯人と共通している。私はこの点が恐ろしいと思う。日本はそういう社会になってしまったのか。若者を狂気に駆り立てる原因を考えねばならない。木村隆二容疑者(24)は無職、独身で母と兄との3人暮らし。警察は火薬の原因となる粉末、金属製のパイプ、工具類を押収した。これらは誰でも容易に入手でき、爆弾の製法もインターネットで簡単に学べるのだ。凶器は強い殺傷力を持ち、爆破物は40メートルも飛んで壁をへこませた。

 首相まで10メートル足らずまで近づいていた。男に瞬時に飛びついて押さえたのは漁師だった。この漁師のケータイが鳴ったという。「ありがとう」という声の主は首相だった。

 私たちは、テロは外国のことと考えてきた。政治的テロは昔からあった。しかしそれは一般人とは無縁だった。ところが今や普通の人が突然に変化するのである。要人警護を根本から改革しなければならない。平和ぼけと言われる日本は無防備で隙だらけである。

 進行中のサミットが心配だ。要人であふれる状態を警察はどう乗り切るのか。

◇軽井沢町でG7の外相会合が行われた。隣県の別荘地にウクライナや中国が登場したかのようだ。中心となっている林外相は英語が堪能らしい。林外相は中国について懸念を表明し国際社会の責任ある一員としての行動を求めると発言した。

 各国外相はプーチン大統領のベラルーシへの戦術核配備計画を非難し、核使用を示唆する言動は受入れられないことで一致した。また、ロシアがウクライナから即時無条件に撤退すること、G7としてインド太平洋地域への関与を強化することでも一致した。

 静かな軽井沢は世界の報道陣も押し寄せて騒然としているだろう。そして要人警備は岸田首相への襲撃直後だけに一層緊迫しているだろう。

◇統一地方選の最終盤選が18日告示された。首長選、議員選共に無投票当選が多いのに改めて驚く。県議選より一層住民に近いところでのこの状況は何を意味するのか。民主主義と地方自治が崩れていく姿に違いない。首長選では神流、嬬恋、川場で、議員選では6町村で無投票になった。神流町の田村氏、川場村の外山氏はそれぞれ3期連続の無投票当選だ。嬬恋の熊川氏は村民の村民による村民のための政治を貫くと語った。(読者に感謝)