人生意気に感ず「県議選で奇跡的な健闘を果たした中村塾の元塾生。中国・ロシアを念頭にした外交青書」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「県議選で奇跡的な健闘を果たした中村塾の元塾生。中国・ロシアを念頭にした外交青書」

◇無投票区、低い投票率などが騒がれる中で前橋市区は激戦であった。今回の県議選で、私は公開討論会に関わったこともあって久しぶりに胸の血を燃やすことになったのだ。無名の新人松島ゆきが5,339票を得たことは驚きで奇跡に近い出来事であった。公開討論会で、私は主催者として今回の県議選の意義を語った。国難ともいわれ、厳しい課題が山積し地方議会の使命は計り知れないのに選挙に出手がいないとか無投票とは何ごとか、選挙を活性化させるために公開討論会を実施すると訴えたのだ。終了後、「先生お久しぶりです」と近づいた女性が先ほど壇上で活発な議論を展開した女性だった。「え、ゆきさん」。何十年も過ぎていた。まさかと思いながら私は昔の中村塾にいた少女の姿を思い出していた。人生の荒波を生きて来たという。バツイチも経験し障害の子を育て女性の声を県政の場で活かそうと決意したと聞き「うーむ」と私は思わず唸ってしまった。その後選挙事務所と称する所へ行き、また驚かされた。今度はあきれたというべきだろう。母親が営む居酒屋の一角でボランティアの女性たちが懸命に作業している。辻立ちをし、小さな集会で訴える弁説もしっかりしている。中村塾の少女は厳しい実社会という塾で活きた学問で鍛えられたのだ。短期間真剣に応援したが、心中せいぜい2,000票くらいかと見ていた。世間の見方は泡沫候補であった。しかし、5,339という数字は泡沫の域を脱したもので胸を張って次を目指せる成果であった。電話から彼女の泣く声が流れてきた。翌朝から御礼の辻立ちをしたと聞き「次は行けるよ」と励ました。4年後、中村塾の少女は県会議員のバッジを付けているだろう。そして、86歳を迎える私は相変わらず走り続けているのだ。

◇林外相は、混迷する国際社会を総括したと言える重要な外交報告を行った。2023年版外交青書である。ロシアによるウクライナ侵略や中国の台頭などにより国際社会は「歴史の転換期」にあり今後国際社会の緊張と対立が一層高まる恐れがあると指摘する。そして一部の国家は急速に軍事力の強化を進め、独自の歴史観・価値観に基づき既存の国際秩序に対し挑戦的姿勢と自己主張を強めていると批判した。最近日本海の緊張が一段と高まっている。北朝鮮、台湾有事はかつてない日本の安全保障上の課題である。この外交青書に対し中国外務省は中国への内政干渉だと反発を高めている。日本海を中心とした対立する陣営の軍事訓練の状況には世界戦争への一触即発を思わせるものがある。(読者に感謝)