人生意気に感ず「地球の危機、科学者の大変な警告。世界肥満連合」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「地球の危機、科学者の大変な警告。世界肥満連合」

◇地球の危機が迫っている。国連の気候変動に関する専門家たち(IPCC)が驚くべき警告を発した。加速している温暖化を抑えることは「極めて困難」とし、緊急の対策を打つべき時間は少ないとしている。IPCCが出した最新の「統合報告書」である。そこでは「この10年間で行う対策がこれから先数千年まで影響する」と指摘した。権威ある科学者の組織がこれ程までの危機を示したことはかつてない。私はこの脅威が現実のものであることを痛感する。既に太平洋の海面すれすれの国は水没の危機に晒され人々は脱出を図っている。氷河は溶け、南極の氷は大規模に崩れようとしている。このままでいけば近未来の地球の海面はメートル単位で上昇するのは確実と言われる。その恐ろしさは陸地が失われるだけではない。異次元ともいうべき異常気象は全ての所で恒常化しつつある。IPCCが最も効果的と強調するのは再生可能エネルギーである。岸田首相は「原発の最大限活用」を強調する。私は原発の「適地」はないと信じる。日本には再生可能エネルギーの資源は豊富で技術もある。

 来月のG7で気候変動問題を取り上げるべきである。多くの日本国民がこの問題に消極的な首相に対し怒りを示さないのは地球の危機を他人事と考えている証である。

◇私は日課の一つとして体重を計る。500グラムの増減を気にする。増えた原因は昨日あれを食べたからだと振り返る。この増減は体調に微妙に影響することを感じている。かかり付け医から何キロと指示されているのだ。

 こんな私はイギリスの世界肥満連合の報告に驚いた。それによれば世界人口の約半数が近い将来太りすぎになるという。肥満が最も増えることが指摘されるのはアフリカやアジアの貧しい人々だ。食糧難との関係はどうなるのかと不審に思うが、それは別で、食生活のアンバランスにあるらしい。報告では脂肪や砂糖・塩分の多い食品への偏りを警告している。

 肥満は心疾患、がん、糖尿病のリスクを高める。それは医療費の増大となって各国経済に大きな影響を与えると警告する。警告書は新型コロナで在宅勤務が増えたことによる運動不足も一因だとする。

 アメリカを旅した時、ビヤ樽のような巨体をよく見た。日本でも時々見て、辛いだろうなと同情する。今日は危機の中にある。身の危険を咄嗟に避ける行動の妨げになるだろう。大災害の危険が日常になった今日、適切な体重管理は全ての人々にとって喫緊の課題である。(読者に感謝)