人生意気に感ず「公開討論会迫る。県議選の4分の1が無投票とは。女性議員進出の意味」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「公開討論会迫る。県議選の4分の1が無投票とは。女性議員進出の意味」

◇公開討論会が迫り司会者を交えて打ち合わせをした。元群馬テレビの女性アナウンサーのFさんは司会には慣れているが公開討論に臨むのは初めてだ。多くの候補予定者が分刻みでマイクを握る。その実態感がつかめず不安だったらしい。K君が綿密な読み原稿を作った。それを見て彼女は安心したようだ。私もほっとした。ミライズクラブの多くの会員が役割分担する。予期せぬことが起きるかも知れない。記者会見をし新聞等で報道されたため徐々に関心が高まっているらしい。また、関心の高まりには最近の選挙を巡る異常な事態も関係しているに違いない。出手がいない、無投票、投票率の低下、議会の形骸化、そして何よりも現代社会が抱える深刻な課題、これらに危機感をもつ有権者は多いに違いない。8日午後4時、群大情報学部の教授及び学生も参加して大渡町の県公社ビルで私の挨拶から始まる。

◇新聞社の調査では都道府県の県議で4分の1が無投票だった。直近の選挙の結果である。無投票のところでは当然有権者は自分の意見を現せない。その数は約2,400万人だという。正に民主主義の危機である。現在は危機の時代である。内外の深刻な課題は地方にかかっている。この地方議会選の無投票の実態は議会の形骸化を雄弁に物語る。深刻さは1人区で際立っている。1人区では最初に誰かが当選するとその人が続くことになる。他の人が出ても勝てないという実情がある。その壁に信念と情熱をもって挑戦するガッツを持つ人が少ないのが現代社会の特色なのだ。私が県議時代の群馬県でも一人区の状況は同様であった。このような1人区では有権者の関心度が低いのは当然である。選択肢が事実上ないのだから、選挙権を得てから一度も投票したことがないという人が出るのも頷けることだ。一人区で女性はより新人として出にくいことだろう。これでは少子化対策の進展も望めないと思う。

◇地方議会に於いて女性議員の数が非常に少ないことは今日の社会が抱える課題解決の上でも憂慮すべきことである。女性宇宙飛行士が次々に出る可能性がある時代である。出産、育児と議会活動が両立できる環境を整備すべきだ。政治は男性の役割という社会の意識も変えるべきだ。首相が異次元の少子化対策を主張するが地方議会の女性議員の実態はこの対策と多いに関係があると思われる。現在社会が大きく変化する節目である。目前の県議選にどのような変化が現われるか注目したい。(読者に感謝)