人生意気に感ず「ふるさと塾で訴えたこと。秘書官の妄言。地方議会のゼロワン」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ふるさと塾で訴えたこと。秘書官の妄言。地方議会のゼロワン」

◇25日の「ふるさと未来塾」は身を切るような寒さの中、予想外の盛況だった。私は胸を熱くして話した。テーマは「危機の中の日本、問われる国会の役割」。所信表明演説、各党代表演説、予算委員会での一問一答の対決の流れを説明。今国会の重要なテーマとして子育て政策、防衛力の増強、G7の役割、原発政策の転換等を挙げた。各紙の取り上げ方を画面に写しながら私はコメントを加える。各紙で大方共通している点は、閣議で簡単に決めてしまったのは国会の軽視ではないかということ。私は野党の役割が問われていると強調した。増税に関わること、敵基地反撃と憲法9条の関係などにつき自民党の本音は、避けたい早く通過したいということだから、野党の役割は大きいのだ。正に野党は最大の出番を迎えている。しかし野党は結束できない。多くの国民は野党のこの姿を歯がゆく思っている。野党はその歴史的役割を少しでも果たせているのか。国民は息をのんで見守っている。

◇首相秘書官の妄言を取り上げた。秘書官はオフレコで性的少数者、LGBTにつき「隣りに住んでいたら嫌だ、見るのも嫌だ」と発言した。首相は多様性を尊重する社会として認められないとして荒井秘書官を更迭した。私は多様性について訴えた。「多様性とは違いを認めることで人間の尊重です。憲法14条は人種、信条、性別、社会的身分、門地につき差別してはいけないと定めています」。G7で同性パートナーへの法的保障がないのは日本だけ。G7を開く資格がないとの声も。荒井秘書官の発言に同調する人は多いに違いない。しかし余りにも立場を考えない軽率な行動だった。

◇原発政策の大転換を話した。60年を超えての存続を多数決で決めた。しかもその内容は呆れる程の乱暴さで規制委員会が形式的なものだと思われても仕方がない。委員5人中1人は明確に反対、賛成の4人も説明が圧倒的に足りないと言っている。そもそもあの人災と指摘された過酷災害の問題をこのような「多数決」で決めてよいのか。野党は有効に追及できない。

◇地方議会状況と役割を取り上げた。女性ゼロワンが大きく報じられている。女性議員の数についてもゼロの議会とワン(1人)の議会が合せると約4割になる。これでは女性の立場で発言すべきことが不可能で少子化対策の上でも深刻な状況である。地方議会は「なり手不足」、質の低下など深刻な問題を抱えている。塾では統一選での公開討論会を発表した。(読者に感謝)