人生意気に感ず「ロシアテレビ局女性の亡命の行方。バイデンの東欧訪問は何を意味する」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ロシアテレビ局女性の亡命の行方。バイデンの東欧訪問は何を意味する」

◇かつてロシアのテレビのハプニングは世界に衝撃を与えた。政府系テレビの生放送中アナウンサーの背後に戦争反対のメッセージを掲げた女性がいきなり現われたのだ。民主主義国いざ知らず恐怖の国ロシアでの出来事に私は目を疑った。そしてこの女性はこの後どういう厳しい処罰を受けるのかと心配した。このニュースは世界を駆け巡り注目を集めた。私は想像を巡らせた。局内での打ち合わせの上での決行なのかそれともこの女性一人の勇気ある決断なのか。ロシア国内にも意外な民主的勢力が水面下に広がっているのか。とすればこの事態もプーチンの誤算の一つなのか等々である。今回新しい展開が報じられた。この女性は「国境なき記者団」の支援を受けロシアから密出国しフランスに亡命したという。私はほっとした。この女性オフシャニコワさんは弁護士から「逃げろ」と何度も忠告を受けていた。友人からは過去の権力による仕打ちを例にあげ神経剤のノビチョクや交通事故の恐れまであげて忠告されたという。私はかつてソルジエニツインの収容所列島を呼んでいたのでこの女性がいつ消されるか恐れていた。オフシャニコワさんは娘を連れて逃げることを決意。監視が弱まる週末に決行、7台の車を乗り継ぎ徒歩で国境を越えたという。この女性は亡命先で今後どのような活動をするのか注目される。ロシアでは現在多くの有望な人材が国外に逃れていると言われる。これはプーチンの大義なき戦いが招いているロシアの自壊現象の一つというべき出来事であろう。

◇ロシアのウクライナ侵攻が長期化している。支援疲れの声も一部で聞かれる中、欧米の実態は支援を強化していると思われる。その中心はアメリカとイギリスである。イギリスは第二次世界大戦でヒトラーの猛烈な空爆にチャーチルが中心になって耐えた経験をもつ。イギリス国民はヒトラーとプーチンを重ねているに違いない。この状況下、バイデン大統領は2月20日から22日にかけポーランドを訪ね、またルーマニアなど東欧のNATO加盟国とも抑止力強化について話し合うという。ここまで出かけた際にウクライナまで足を伸ばすかに注目が集まる。アメリカの国内事情は複雑である。トランプがおかしな発言をしている。自分ならウクライナ戦争を一日で終らせるというのだ。妙な形で幕引きとなり死に体の大蛇を逃すことは今後の世界の平和に大きな悔いを残す。G7が近づくがゼレンスキーが何らかの形で参加するのか。その前に岸田首相がウクライナを訪問するかも重要なポイントである。(読者に感謝)