人生意気に感ず「トルコ・シリアの巨大地震から学ぶこと。狂気の国・北朝鮮の恐怖」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「トルコ・シリアの巨大地震から学ぶこと。狂気の国・北朝鮮の恐怖」

◇トルコ・シリアの死者は13日現在3万6000人を超えた。未だ夥しい人々が瓦礫の下で死と向き会っているに違いない。198時間ぶりに救出された兄弟のことが報じられた。人間の生命のはかなさと同時にその強かさを痛感する。そして同時に人命がその国の政治システムにいかに翻弄されるかをまざまざと見せつけられる。人権が最大限尊重される国であったなら、プレートがひしめき地震の巣と言われる状況で耐震性が全くないような建築物の存在は許されない筈だ。シリアの内戦状況は地震対策の最大の妨げである。

◇あどけない幼女が奇跡的にわずかな空間から引き出された光景が私の胸を打つ。この子は必死に訴えた。「助けてください。何でもします。あなたの召使いになります」。これは何を物語るのか。人の命が当たり前の国では小さな口からこのような言葉は出ないと思う。召使いでも何でもするから助けて欲しいと訴える少女の胸の内は悲しいものだ。私たちは改めて民主主義及び人権の尊さを噛み締める。世界の自由主義陣営が必死になってウクライナを助けようとしているがその原点はこの少女の言葉にあることを痛感する。

 トルクはNATOの一員であるが、ロシアと接しロシアとのパイプ役としても重要な役割を担う。北欧のノルウェーやスウェーデンがNATOに加盟することにトルコが渋っている。NATO加盟には全加盟国の承認が必要である。今回の巨大地震はエルドアン大統領に微妙な影響力を及ぼしているのではなかろうか。

◇片側9個の車の上の巨大な怪物のような砲体、それに目の色を変えて熱狂する人々。これは狂気の国北朝鮮の姿である。直接に脅威を感じるのは韓国であり日本である。このような時、韓国と日本が過去の歴史にとらわれて争っている場合ではない。現在韓国に大きな変化が生じている。尹大統領の現実を踏まえた姿である。日米3カ国は13日ワシントンで外務次官会議を開き安保連携強化を確認した。日本は特別の地政学的位置にあってアジア及び世界の平和と安定に大きな使命を担うことを強調したい。ここで世界に訴えて大きな効果を期待できることは広島・長崎の被爆体験と平和憲法である。アメリカは中国を最大に意識する。アメリカに積極的に物が言える国、そして物を言うべき国は日本を於いてないのだ。国防は軍備だけでなく外交が非常に重要であることを今こそ認識すべきである。フィリピン、インドなどとの連携なくして日本の安泰はないと思う。(読者に感謝)