人生意気に感ず「怪人麻生氏の言動。韓国の核武装論の行方。政務調査費の在り方」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「怪人麻生氏の言動。韓国の核武装論の行方。政務調査費の在り方」

◇鍔広の帽子をかぶり、口を曲げて歩く姿は原発をさまよう怪人か死の影を帯びた異界の人を連想する。麻生太郎自民党副総裁である。18日、東電旧経営陣の無罪判決が大きな反響を呼んだ。麻生氏の「原発死亡事故ゼロ発言」は15日のことだ。原発事故死が少なからず起きたことは冷厳たる事実だから麻生発言は事実認識を誤り東北の被災者の心を傷つけると批判が巻き起きている。超エリート家系の人物は草の根の市民の心に目が届かないのかも知れない。かつて「政界の狙撃手」と言われた自民党の野中広務氏は麻生氏を面前で狙撃したことがあった。麻生氏が野中氏の被差別の出自を発言したことへの反撃であった。私は野中氏の勇気に感動した。麻生氏は「原発を使えないなら電気料金は決定的に上がる」とも発言しているが、近年は原発の安全対策費は上昇しているからこの点でも正しい認識とは思えない。岸田政権は麻生発言を放置するのか。世の中が原発推進の方向に動き出している。間もなく始まる国会で麻生発言は問題にされるのか注目したい。

◇北朝鮮の止まることのないミサイル発射による挑発に日本と韓国は大きな脅威を感じている。38度線一本で境を接する韓国の恐怖心は想像を超えるものだろう。この状況で驚くべきことは尹大統領の核武装発言である。最近の韓国の若い世代の世論調は衝撃的だ。7割近くが「韓国も核武装すべきだと答えている。日本の若者の決定的違いは世界で唯一の核被爆国という点である。最近ロシアのウクライナ侵攻を機に世界中がきな臭くなってきた。小さな国は核がないと存続できないという恐怖感が高まっている。尹大統領の発言はそれを物語る。日本はパニックにならず冷静に構えねばならない。岸田政権の敵基地攻撃論が北朝鮮を意識していることは明らかだ。世界の平和とそれへの脅威が私たち一人一人の存在に直接関わっていることが今ほど切実に感じられることは稀である。目前の国会論戦の一語一句を真剣に注目しようではないか。

◇昨日(19日)、政務調査費の件で某紙の取材を受けた。野党の県議が白紙の領収書を添付した件で辞任したことは呆れるばかり。私は議長時代の調査費への対応を語った。それは政務調査費の本来の意義は議会活動を全うするためである。議会の課題はこの国難の時に当たり山積しているのだから胸を張って堂々と使うべきであるというもの。私の頃も第二の歳費などと言った声が聞かれた。民主主義のために汚名を返上すべき時である。(読者に感謝)