人生意気に感ず「阪神大震災は天の警告で社会を変えた。関東大震災と情報。コロナの行方」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「阪神大震災は天の警告で社会を変えた。関東大震災と情報。コロナの行方」

◇大災害の時代が不気味に進む。巨大な口を開けて享楽の社会を呑み込むように。そんな中で阪神大震災を振り返る行事が神戸市などで行われている。あの衝撃から28年が過ぎた。1995年1月17日のことで6,343人が犠牲になった。当時私は高速道路を支える太い橋脚がもろくも倒壊した光景に衝撃を受けた。

 しかしその衝撃は日を追って変化した。それは人的物的な被害の大きさではない。ボランティアに駆けつける人の波である。その数は後に翌年までの1年間でのべ137万7千人余であることが分かる。自己中心で社会公共のことには無関心と思われていた若者が黙々と救援活動に従事する姿に私は胸を打たれた。外国のメディアは略奪が生じないことと併せてこの事実を奇跡と報じた。

 振り返ればその後2011年3月に東日本大震災が起きた。そして現在、首都直下型、南海トラフ型等の巨大地震、更には富士山大爆発等が刻々と迫っている。阪神大震災は災害大国日本に巨大災害の幕開けを天が示した警告にも思える。天の警告は謙虚に受け止めて活かさねば次なる天罰に繋がることを覚悟しなければならない。

◇阪神大震災で生じたボランティアの動きは社会を大きく変える契機となった。この年は「ボランティア元年」と呼ばれたし、国連は97年日本の提案に基づき2001年をボランティア国際年であると宣言した。地球環境の破壊が加速する現在、この宣言の意義は大きい。また、日本ではこのボランティア活動を法的に支える制度の必要性が叫ばれ、やがてNPO法が成立することになった。

◇今年は関東大震災から100年であることも忘れてはならない。10万人以上が犠牲になった。そこでは流言飛語が飛び交い多くの「朝鮮人」が残虐な被害にあった。正しい情報をいかに伝えいかに活かすかの重要性は時を超えた天の声である。

◇新型コロナの感染状況が微妙な時期を迎えている。県内の新規陽性者は16日655人となった。新規陽性者が千人を下回るのは昨年12月以来1ヶ月ぶり。これは何を意味するのか。このまま普通のインフルエンザへと移行するという見方もあるが予断は許されない。中国の深刻な状況もありアメリカでは新たにマスクの着用を勧める地域も出ている。日本の医療の逼迫状況は深刻だ。民間救急車も対応しきれない事態が生じている。悠久の時を超えて存在する未知なる生命体をあなどるべきではない。(読者に感謝)