人生意気に感ず「救済新法が施行された。山上容疑者の起訴。成人式に思う。介護施設の虐待」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「救済新法が施行された。山上容疑者の起訴。成人式に思う。介護施設の虐待」

◇旧統一教会の問題に関する救済新法が5日施行された。新法成立の大きな契機となったのは安倍元首相の銃撃事件である。山上徹也容疑者を当局は殺人罪で起訴する方針を固めた。起訴の可否は責任能力の有無に懸かる。鑑定の結果地検は刑事責任を問えると判断したのだ。自ら精巧な銃をつくり動機についても冷静に供述していると見られる。一般社会の関心は司法がどのような罪を科すかに向けられる。刑事責任の判断に世論の動向が影響を与えることは否定できない。山上容疑者については旧統一教会に対する批判と重なって社会の一部には同情論と英雄視する向きもある。大きな関心をもって見守りたいと思う。

◇成人式が各地で華やかである。成人年齢は18歳となったがほとんどの自治体は受験と重なることなどを理由に20歳を対象としている。群馬県も「20歳の集い」、「20歳を祝う会」などの名称で式典が開かれた。若者たちの胸中には何があるのか気にかかる。18歳は式の対象にならないとしても18歳に成年の自覚を訴えることは極めて重要だ。式に招かないといって行政が何もしなくて良い筈はない。若者たちの前途には大変な課題が待ち構えている。端的に言えば社会を支える責任であり、一人一人の肩にかかる責任の重さである。60年以上前の自分の成人式が甦る。夜間(定時制)の生徒だった。仕事と学問の両立に苦しんだが、社会のどん底からはい上がろうとした闘争心が懐かしい。社会は大きく変化した。私の頃、貧しさは普通だった。今の若者は豊かさの中で孤独に悩むことが多い。人口減少の中での社会的責任は各段に重い。人生は長くなって彼らは幸せ感をもって時間を持て余すことなく生きられるのか。非婚が選択肢の一つとなったなどと言われる。首相の異次元の少子化対策も彼らの胸には伝わっていないだろう。縮んでいく社会で彼らの前途が心配だ。

◇介護施設での高齢者虐待が止まらない。私は現在抑制廃止研究会の役員である。抑制とは自由を拘束することで人権の問題である。頻繁に起きるのは職員による虐待である。汚いということでゴミのように見ている人が跡を絶たない感がある。生きるに値しない、生産性がないと、見たのだろう。大量に投げ捨てた事件があった。介護施設の職員による高齢者虐待が2021年度過去最多だった。社会の病根に繋がっている。人権教育が真剣に行われない等、根は深い。高齢者は明日は我が身。高齢者施設をうば捨て山にしてはならない。(読者に感謝)