人生意気に感ず「異次元の少子化対策の行方。総選挙は、地方選は。地方の民主主義の基盤、しかしその危 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「異次元の少子化対策の行方。総選挙は、地方選は。地方の民主主義の基盤、しかしその危

◇「異次元の少子化対策」に挑戦という首相の発言に衝撃を感じた。日本が元気を失って縮んでいく恐怖に怯えている矢先での発言だからだ。日本の近代の歴史を振り返って、若者の姿から気力が失せていくことを感じる。少子化はその現われに思える。結婚しないことが人生に於ける選択肢の一つになった。非婚の選択は幸せの道なのか。結婚の選択は幸せな家庭と繋がる。幸せな家庭は健全な社会の基礎である。首相の異次元発言は沈みゆく社会への危機感を示すものだろう。

 対策の実現には大規模な予算が不可欠だ。国防費の増大も焦眉の急となっている。増税には主権者たる国民の納得が不可欠である。主権者に開かれた説明の舞台は国会であるが説明の不十分さは国会軽視と厳しく指摘されている。となれば国民の審判を仰ぐ他はない。自民党内からは秋の総選挙がささやかれ出した。小さな声はやがて大きな流れになるのが政界の常である。その前に統一地方選や衆院の補選がある。G7の会議もある。これらの動向によって囁きは変化するに違いない。

◇統一地方選は足元の民主主義の浮沈が懸かる一大イベントである。私は今、自分の長い県議選の歴史を振り返る。県都前橋は常に激戦だった。民主主義の理想を信じた私は無謀と言われながら立候補を決意した。一介の塾経営者であり泡沫候補を少数の友人が支えてくれた。学生時代深く関わった恩師林健太郎先生は手弁当で県民会館に駆けつけてくれた。高名な歴史学者は元東大総長として「歴史を活かした政治家になれ」と励ましてくれた。私はゼミの生徒であった。先生の学恩にどれほど報いることが出来たか今反省と共に振り返る。

 時代は大きく変化した。今地方議会の形骸化が叫ばれている。立候補者が足りない地域社会が続出する現象は正に民主主義の危機である。天国の林先生は嘆いておられるに違いない。

 今回の選挙は大きな歴史の転換点に於いて国民一人一人が試される場面である。それは国の選挙も地方の選挙も変わらない。ロシアのウクライナ侵攻が世界の自由と民主主義を脅かしている。ウクライナの難民が私たちの地方社会で助けを求めている。戦禍が世界に広がる中で日本の役割が真に問われている。それらは私たちの地域社会の平和と安定に不可分に結びついている。地方の選挙はこれらと結びついていることを認識すべきなのだ。(読者に感謝)