人生意気に感ず「中国の歴史的大変化を考える。若者の生命力の衰えは人権状況の危機に繋がる。葬儀が変 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「中国の歴史的大変化を考える。若者の生命力の衰えは人権状況の危機に繋がる。葬儀が変

◇19日、私は中国大使館で孔大使と会う。激化する国際社会で日中の役割は増々重要になっている。私は大使に日中友好の真の意義を話したいと思う。この文は17日に書いている。中国の社会が現在劇的に変化しつつあることが大変気に掛かる。大使に会ってこのことも感じ取りたいと思っている。

 劇的変化は先ず、人口減少と人口構成の変化に現われている。私は群馬県日中友好協会会長として中国の変化とその行方に大きな関心を抱いているのだ。中国は今年から人口減に転じると言われる。人口世界一位の座をインドに譲ることになる。中国の人口の構成は働く若者の減少と高齢者の急増が特色である。中国の若者は高学歴が進み、それと共にこれまで中国を支えてきた低賃金が維持できなくなっている。

 そのため中国企業の中にはより低賃金を求めてベトナムやカンボジアに工場を移すという驚くべき現象が生じている。また、高齢化が直面する課題は社会保障が整っていない点である。本来、社会主義の国では社会保障こそ最優先であるべきなのに。このアンバランスは解放政策で経済優先を急ぎ過ぎた結果に違いない。私はかつて中国を旅行した時、認知症問題が深刻化していることをきいた。認知症を含め高齢者の社会保障は高齢者の人権問題に他ならない。中国で人権といえばウイグルやチベットが大きく言われてきが、今や人権は中国全体の高齢者の問題となっている。日本はこの問題の先進国として隣国に協力できる力を持っている。日中友好を進める一つの大きな課題にしたいものだ。

◇中国の若者には現在結婚を好まない人が増えていると言われる。高学歴に伴うこの現象は晩婚、非婚と三点セットになって日本と共通となっている。これは若者たちの生きる力の低下を物語るに違いない。そして、健全な社会の衰えに繋がるだろう。民主的な力、そして人権も権力と闘う姿勢から生まれるもの。一党独裁の巨大国家の行方が案じられる。

◇葬儀が変わる。感染者が亡くなると死体にも面会できないとされ、コロナ禍の悲劇の象徴のようであった。厚労省は近く規制を大幅に緩和し遺体を「納体袋」に納めることを「不要」とする方針である。遺体に手で触れることも一定の条件の下に可能になる。このような施策の変化は感染爆発の中にあってもコロナの力が弱くなっていることを示すものであろう。現在の状況はコロナの最後のあがきを示すものか。(読者に感謝)