人生意気に感ず「茨城県議選の惨状は何を物語る。都立大教授襲撃は民主主義への挑戦。コロナ爆発の行方 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「茨城県議選の惨状は何を物語る。都立大教授襲撃は民主主義への挑戦。コロナ爆発の行方

◇久しぶりに古巣の県議会自民党控室を訪ねた。来春の県議選の不安を口にする県議もいた。選挙を控える地方議員に衝撃を与えたのは茨城県議選の結果である。保守王国と呼ばれる同県で自民党の現職10人が落選したのだ。その中には県連幹事長も含まれていた。

 茨城県議選は来春の統一地方選挙の前哨戦であった。無残な結果は相次ぐ不祥事による政治不信が招いたことは明らかである。ドミノ倒しのように起きた閣僚の辞任は衝撃的であると同時に無様であった。旧統一教会の問題は泥沼のように尽きることがない。更にまた防衛費の増額に関して増税問題がにわかに頭をもたげてきた。決断力の不足を思わせる岸田首相は四面楚歌の状況にある。この茨城選の結果は来春の統一選の結果を暗示するものに違いない。旧統一教会の問題は地方の政治にこそ深く根を張っている。その解明は始まったばかりである。私は長い県議時代、何度か津波の如き衝撃波を経験した。現在の状況がそれらに劣らず深刻であることは間違いない。ウクライナ、コロナ、北朝鮮のミサイル発射などが重なる中で迎える統一地方選である。その歴史的な幕開けを私は固唾を呑む思いで見守るのである。

◇都立大教授を襲った容疑者に関し警視庁は異例の公開捜査に踏み切った。大問題となっているのは学問の自由を暴力で脅かすという民主主義の根幹に触れるからである。身長180センチを超えると見られるマスクの姿が公開された。一般にはコロナ対策のマスクが、覆面の役割を果たしている。大学は市民に開かれた場であることが特色であり重要な意味を持つ。それを悪用して大学教授を刃物で襲う行為を断じて許すことはできない。

◇コロナの県内新規感染者が3千人を超え正に感染爆発の状況である。救急車が来ても受入れ病院が見つけられないと言われる。発熱外来はどこもパニック状態である。私の知人の女性が高熱の御主人を乗せてかかり付け医を訪ねたら、待機している車が数十台駐車場にあふれていたという。車の中での検診を待つ人人である。一方でコロナを跳ね返して自由を享受したい人々は巷に溢れている。対コロナ戦は飲み薬も緊急承認され天王山を迎えている。新年が近づくが我々人間は勝利することが出来るのか、新年最大の課題である。隣国中国ではコロナ状況が巨大権力に対峙する市民に大きな影響を及ぼしている。目が離せない重大事だ。(読者に感謝)