人生意気に感ず「日本中が沸きに沸いた。マインドコントロールは心の問題。反撃と専守防衛のちがいは」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「日本中が沸きに沸いた。マインドコントロールは心の問題。反撃と専守防衛のちがいは」

◇まさかの勝利に日本中が沸きに沸いた。強豪スペインチームに勝利した瞬間である。「ニッポン!ニッポン!」の喚声に理屈も説明も要らない純粋な国を愛する心が伝わってくる。

 ドイツチームに続いて、世界の強豪に立ち向かう姿は日本の特色をいかんなく発揮した。世界の人々はサムライ日本と表現する。それは、私たちが忘れかけている、しかし日本人の血の中につまりDNAの中に脈々と受け継がれている精神力である。次の対戦相手はクロアチアである。イタリア東岸のアドリア海の対岸の国で首都はザグレブ。旧ユーゴスラビアから独立した国である。地図で見つけるのも難しいような小さな国が世界の表舞台に華々しく登場する。サッカーに懸けるクロアチアの人々の思いはひとしおに違いない。

◇旧統一教会問題に関して「マインドコントロール」が論争の一つの中心になっている。マインドは心をコントロールは規制を意味するから、これは人間の内面に関わる非常に本質的に重要なことである。そして人間の自由は人間を尊重する憲法上の問題である。新しい法案に対して「ザル法だ」という批判の声があるが慎重を期さねばならないのはこのように心の問題に直結するからである。

 国会の論戦で「自由意志を傷つけない」規制に関しその違反に罰則が伴わないことが問題となった。自由意志、つまり心の問題はどこまでが心なのか判断が難しいので、罰形法定主義に反する恐れが生ずるのである。これは罪となることは予め法律で定められていなければならないとして憲法で規定されている(31条)。旧統一教会の問題が信教の自由に関わるとしばしば言われてきたのはここに繋がっているのだ。こまかい理屈だが憲法上の重要な課題なのであえて触れた。

◇敵のミサイル基地をたたく「反撃能力」の保有で自民公明両党は正式合意になった。私は「専守防衛」という抽象的表現に疑問を抱いていた。核の危機が現実化している中で攻撃を受けてから防衛行動に出るのでは座して死を待つことではないかと思えるからだ。国民の命を守るためには敵弾が着弾する前に打ち落とさなければならない。しかし超高速の敵弾を迎えるには相手の「着手」をとらえねばならない。政府の議論はここまで来たのである。では着手とは何か。北朝鮮の基地をその発射に先んじて叩くことになるのではないか。専制攻撃との違いは微妙である。エスカレートして9条が骨抜きになりかねない。(読者に感謝)