人生意気に感ず「人口爆発の恐怖は現実に。女性教育の必要性はまったなし。温暖化は手遅れまでに」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「人口爆発の恐怖は現実に。女性教育の必要性はまったなし。温暖化は手遅れまでに」

◇「人口爆発」はかなり前から予測されていたが、それが現在現実のものとなった。国連は世界人口が推計80億人に達したと発表。2080年代には推計で約104億人になる。定員に限りがある宇宙船地球号は正に危機を迎える。この宇宙船の中は温暖化の異常気象や高齢化の問題などが渦巻き地獄のような状況が加速している。高齢化の先頭に立つのが日本である。日本が技術と平和の先進国として解決策を示せばその効果は測り知れない。

◇発展途上国が抱える深刻な問題は女性の教育や自覚の問題と結び着いている。例えば西アフリカのニジェールでは15歳未満で初産を経験する女性が多く、1人平均7人を出産すると言われる。同国の大統領は「我々の教育体制の失敗」と嘆いている。国連の担当官は女性が教育を受け妊娠や出産を自身で計画できるようになれば急激な増加は自然に収まると説明する。私はこのような人口のアンバランスな増加の中で多くの小さな命が犠牲になっている事態を想像する。

◇エジプトで開かれた気候変動枠組み条約国会議(COP27)は歴史的成果をあげて閉幕した。それは地球温暖化の被害を支援する「基金」の設立に合意が得られたからだ。COP27の会議でガーナの10歳の少女サムさんは訴えた。「豊かな国の人は。気象災害で苦しんでいる人を助けるためのお金を払って下さい。責任を放棄しないで下さい」。これを聞いた人々は次々に立ち上がり拍手し、それはしばらく鳴り止まなかったという。フランスの救国の少女ジャンヌダルクは有名だが、私はこのサムさんの姿に救世界の少女を連想する。これまでアメリカなどの先進国の反対で意見が一致しなかった。今回一致を見たのは驚くべきことだがそれは温暖化がいかに深刻であるかを物語る。この夏国土の3分の1が水没したパキスタンの気候変動相は「この基金が気候災害の最前線に立つ弱い立場の人々のニーズに対応する強固なものとして運用されることを期待する」と述べた。正にせっかく合意した基金の価値は今後の「運用」にかかっている。信じがたい災害はパキスタンだけではない。ケニアの大統領は「被害は悪夢のような現実だ」と述べた。また各地の洪水、干ばつ森林火災などは地球の最後の姿、そして文明の破壊の極致として悲惨さを訴えている。世界が目標とする気温上昇を1.5度に抑えることも無理と言われる。もう手遅れなのか。(読者に感謝)