人生意気に感ず「解散請求は可能か。真の宗教を守るための視線を。文明の利器は専制体制を揺るがす」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「解散請求は可能か。真の宗教を守るための視線を。文明の利器は専制体制を揺るがす」

◇旧統一教会の調査に向け緊迫の動きが見られる。解散請求につながる質問権行使の手続きを検討する専門家の初会合が開かれた。国会ではこの機会を逃してはならないとする絶叫に似た訴えがあった。文科省は質問権行使に消極的だった。状況を大きく変えたのは岸田首相が態度を一変させたからだ。背景には支持率急落がある。首相の強い意向は「年内の行使」及び「民法上の不法行為」も解散の要件になるとする点にある。従来の流れは民法上の不法行為は含まれず刑事事件で立件された場合に限られていた。おびただしい被害の実態を見れば民法上の不法行為にまで広げなければ真の解決に近づけないことは明らかだと思う。慎重意見の根拠は憲法で保障する信教の自由である(憲法第20条)。宗教法人一般を萎縮させてはならないという点は十分に耳を傾けねばならない。質問権の行使はこの憲法上の問題のためにアンタッチャブルの感があった。首相の前向きな姿勢は評価できる。旧統一教会の教義に立ち入らずに被害の実態に迫ることは十分可能な筈だからである。

 宗教は人間の心の問題である。旧統一教会は信者が自主的に献金したと釈明した。しかしその「自主的」はマインドコントロールの状況のもので真の自主的とは言えないことに私たちは目を向けねばならない。外国では、例えばフランスのように「反カルト法」を成立させてカルト集団の取締を目指す国もある。私はカルト集団オウム真理教事件があれ程日本全体を震撼させたのに、“のど元過ぎれば熱さ忘れる”の例えのようにすっかり鳴りを潜めたところに今回の事件が起きたことに注目する。宗教一般を萎縮させてはならないことは当然だが真の宗教を守るために、現在、宗教そのものが試練の時を迎えていると考えるべきだ。

◇ふるさと塾でウクライナを熱く語ったことから塾生の中にはロシアとウクライナを巡る新たな変化に注目する人が出てきた。ロシアの国民には知る権利が保障されていない。全体主義の独裁下では江戸時代のように「三猿」(見ざる・言わざる・聞かざる)が常態である。ここに現在SNSによって風穴がつくられつつある。ロシア国内で接続可能なためロシア市民が悲惨な実態に接することが可能になってきた。文明の利器が政治体制を内部から揺るがす可能性に私は驚く。

◇北朝鮮が近く7回目の核実験を実施することが確実らしい。米国は世界が懸念すべき深刻な問題と指摘する。しかし、より深刻なのは日本である。銃口を突きつけられた状態で私たちは賢明な選択を迫られている。(読者に感謝)