人生意気に感ず「ぐんまマラソン近づく。102歳まで走るための一歩だ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ぐんまマラソン近づく。102歳まで走るための一歩だ」

◇世の中の変化の大きさと速さは凄まじい。激浪に翻弄される木の葉のような我が身を感じる。今月30日、私は満82歳を迎えその4日後にぐんまマラソン10キロを走る。ふと立ち止まって昔の同級生たちを見るとその多くが人生の舞台から去ろうとしている現実に慄然とする。今年は「ギフテット」という言葉が使われた。与えられた才能のことである。私は102歳まで走ることを宣言しているが走れることは天から得た恵みと感謝している。なぜ102歳かというと2042年は団塊ジュニア世代が全て高齢者となり高齢者人口が4000万人のピークを迎える。恐らく認知症が溢れるだろう。その時元気で走れることは多くの人に良い刺激となり社会貢献の一つになると願っている。昨年はふくらはぎの肉離れで苦しみながら完走した。今年は体重を8キロ減らし、満を持して臨む。深夜2時40分に定期便のように走るがコース上で工場に出勤する人とも顔なじみになった。走りながらウクライナのゼレンスキー大統領の姿を思う。プーチンの焦りと弱気が窺えるような気がする。

◇私の新著「生まれ いき そして未来へ」がやっと完成した。14日出版社から第一便として数十冊が届けられた。いつもの出版と比べ我が子と遭遇する思いである。上毛新聞の「ひろば」に採用された中から103遍を取り上げた。一つ一つに囲み欄を設けてコメントを書いたことが一つの特色だと思っている。表紙の絵は県議会議事堂の私の肖像画を描いた茂木画伯に頼んだ。議事堂の背景に榛名でなく赤城山を描いたのは画伯の面白い工夫である。作品は時系列に配置し、最後のものは「沈みゆく英国を救った女王」で、エリザベス女王の国葬について書いた。そして最後に短編小説「ハンセンの法廷―反権力の炎」を添えた。上毛新聞に一年余に亘り連載した小説「死の川を越えて」を踏まえたもので、その扉の絵は連載で挿絵を担当した岡田啓介氏の無縁墓の光景である。反権力人小笠原登は生涯をかけて闘ったハンセン病の人たちと共にこの無縁墓地に眠っている。私は圓周寺のこの墓を訪ね激しく深い元京都大学教授の生涯に頭を下げた。ハンセンの元患者故藤田三四郎さんのことも書いた。私が建設委員長を務めた楽泉園の「人権の碑」には国と対決して勝訴して「人間の空を取り戻した」ことを刻んだ。この書を小笠原登氏と藤田三四郎さんに捧げたい気持ちである。(読者に感謝)