人生意気に感ず「角川会長の逮捕の深層。追い詰められるプーチンと拷問部屋の恐怖」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「角川会長の逮捕の深層。追い詰められるプーチンと拷問部屋の恐怖」

◇全国紙の一面に「角川会長逮捕」の文字が躍る。東京地検特捜部は「KADOKAWA」の会長を贈賄容疑で逮捕した。東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件である。大会スポンサーに選定されるようにと、その鍵を握る大会組織委員会の元理事に約6,900万円の賄賂を渡したという容疑である。角川会長は「賄賂」という認識は「全くない」と強調している。特捜部は会長の自宅まで捜査に入っておりその捜査は相当深くまで進んでいるに違いない。特捜部は角川会長によるトップダウンの形で五輪事業への参入を計画したと見ている。角川会長は支払いの決裁について「僕に決裁権はない」と述べているが事実は絶大な権威者で会長が認めなければ何事も出来ないと言われてきた。巨額の金が動いたことは事実である。その賄賂性の認定を巡り本格的な取り調べが進む。

 かつて角川書店に於いて当時の社長角川春樹氏と今回逮捕の角川歴彦氏の間で対立があった。兄の春樹氏はコカイン密輸事件で逮捕され辞任。弟の歴彦氏が社長に就任し、会社の再建と改革の先頭に立ってきた。兄の逮捕から約30年、今度は弟が逮捕という異例の展開になった。森元首相の事情聴取にまで事態は進んでいる。贈賄罪について問われると角川会長は「そんないやしい心で経営をしていない」と怒りを現しているが今後の動向に日本中が注目している。

◇ロシア軍の撤退が歴然となっている中、ロシア国内の地方議員のプーチン批判の声明が公然と出され直ちに世界に広がった。サンクトペテルブルクなどの議員たちの声明である。「プーチン氏の行動はロシアと国民の将来に損害を与えるものだから大統領の辞任を要求する」。私はロシア国内の事態がここまで進んでいるのかと驚く。これに対して本来なら冷酷な粛正の鉄槌が下されるところだ。プーチンが動けないとすれば、それはロシアの今後を雄弁に物語ると言わねばならない。

 ロシア軍が撤退した後の警察署地下に「拷問施設」の跡が見つかったと報じられている。ハルキウ州の警察トップはここで住民は電気ショックで拷問されたと証言した。痛みと恐怖の叫びが響いた、女性にもやった、と語る。掘り出された住民の遺体からも拷問の傷が認められたと言われる。戦争は人間を狂気にする。かつてのナチスの狂気が21世紀の現在に於いても行われていることに私たちは注目すべきである。(読者に感謝)