人生意気に感ず「追い詰められるロシア。中国が抱える深刻な課題、そのナショナリズムを警戒する時」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「追い詰められるロシア。中国が抱える深刻な課題、そのナショナリズムを警戒する時」

◇時代の変化は凄まじく目を見張るばかりである。現在の状況は第三次世界大戦ともいえる大波が世界を覆っていると言っても過言ではない。大波をかきたてる要因にはロシアの侵攻、新型コロナの地球規模の蔓延、中国の台頭などがある。このような状況下、政治的には自由主義と専制主義の新たな対立が進み、日本は民主主義陣営の重要な一員としてその果たすべき使命を問われている。

 大局的に見れば、ロシアと中国が苦境に立たされている。ウクライナ戦ではウクライナとロシアの志気の差は益々大きくなっている。地球上の広大な面積を占めるロシアは兵の志気が落ちその徴集もままならない状態になっている。欧州最大の原発を攻撃していることで全世界的な非難を浴び孤立を一層深刻化させている。

 自由世界による経済的制裁は徐々に加速していて情報を統制しているロシアにあってもそれが世論に反映していくのは避けられない。プーチンが最も恐れるのは世論である。ウクライナ東部の支配地域で住民投票を実施して傀儡(かいらい)の支配体制を作るという筋書きもウクライナの攻撃に押されて実現出来そうもない。私にはプーチンが音を上げる時が近づいているように思えてならない。

◇日の出の勢いを感じさせた中国が苦境に立たされている。世界第二の経済大国は今や経済の面で深刻な危機に直面している。それはコロナ対策に起因するもの、融資先の国々で多発している債務危機に対応するもの等である。中国はコロナ対策でロックダウンを繰り返した。私たちはそれを見て民主主義と比べ強権を発動して即座に効果を上げる中国に感心したものだ。しかし中国製のワクチンはあまり効果がなかったこともありそのコロナ対策は失敗しつつある。その上ロックダウンは経済をストップさせたからその打撃は深刻なのだ。更に中国は未曾有の熱波干波により水力発電のエネルギー危機に直面している。また中国はかつてない高齢化社会を迎える中で高度経済成長は望めない。習近平は新しい体制の中で国民に対して国の力を示さねばならない。プーチンも習近平氏も国勢が衰える時国民のナショナリズムを利用しようとする。中国はこの流れの中で台湾、東シナ海、南シナ海への進出を強める恐れがある。それは直ちに日本の安全保障に関わる。日本は中国との長い歴史を生かす賢い隣国としての役割を果たさねばならない。私は日中の民間交流の重要性を益々感じる。(読者に感謝)