人生意気に感ず「中秋の名月に宇宙時代を思う。エリザベス女王の死と女性の美しさ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「中秋の名月に宇宙時代を思う。エリザベス女王の死と女性の美しさ」

◇10日深夜の走りは格別に爽快だった。いつものように午前2時40分に踏み出すと澄み切った空に中秋の名月である。ランニング姿にはちょっぴり肌寒い空気に月の光が降り注ぐ。コース上に芳賀東部工業団地がある。その一画はこの夜私のための用意された舞台に思えた。きれいに蔓草が刈られた川が音をたてて流れている。チョロチョロという流れの音は月の雫と呼応しているかのようである。つい先日まで、ガードレールを越えた蔓草は道路の多くの部分を占領するほどになっていた。それではせっかくの自然の演奏会に寄せる私の想像力を妨げたことだろう。

 実は先日、このあたりの状況は治安上も良くないと思い懇意にしている前橋東警察署の課長に同行願って、コーエイ、フォード商事、すかいらーくの三社に協力を要請した。市も動いてくれたと思われる。ある土木業者の工事によってあたりの様相は一変した。私は甦った川の音に耳を傾けながら改めて月を見上げた。約40万キロ上空の月はこの夜身近に見えた。宇宙時代の窓口ともいえる月が足下の流れに呼びかけ流れが生き生きと応えている。これから本格化する宇宙時代に於いて大切なことは冷徹な科学の力を支える一般の人々の素朴な心である。広大な宇宙は夢と危険に溢れている。宇宙が今、人々の心から離れて無限の彼方へ広がろうとしている。宇宙は私たちのものである。

◇エリザベス女王の死が世界に爽やかな衝撃を与えている。若い女王の澄んだ声が響いた。「私の生涯が長くても短くても偉大な英帝国のために尽くす」。昔の即位の時の演説に私は胸を打たれた。7つの海を支配した大英帝国は大きく傾きつつあった。女王の胸には緊張した使命感があったに違いない。女性の美しさはその国の歴史と文化を現す。私は女王の長い人生をみてきたが常に気品と優雅さを放っていた。改めて思う。その輝きはローマの休日でヘップバーンが演じたアン王女、誰がために鐘は鳴るのイングリッド・バーグマンより上だったと。

 あのプーチンまでも女王の哀しみのメッセージを送っていることに驚く。かつての多くの植民地等を訪れ、肌の色の違う人々と握手し変わらぬ笑顔で接している。この姿こそ広大な英連邦を繋ぎとめてきた力であった。国葬が行われることに異論はない。安倍前首相の国葬と近い時期に行われこちらは反対論が湧き上がっているのと対照的である。日英同盟、日露戦争など近代日本の歴史を女王の死に際し振り返ると感無量である。(読者に感謝)