人生意気に感ず「首相の初心とは。バイデン氏の毅然たる姿は何を意味するか。原発攻撃はプーチンの命取 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「首相の初心とは。バイデン氏の毅然たる姿は何を意味するか。原発攻撃はプーチンの命取

◇岸田首相は恐らく相当な危機意識をもって「初心」を口にしたに違いない。私はこの「初心」という表現に首相が民主主義の根本を意識していると受け止めた。それは記者の質問に答える中で政治の信頼が揺らいでいるからそれを乗り越えるために初心に帰ることが必要だと発言しているからだ。

 現在、国葬や旧統一教会に関し政治の混乱及び政治不信が沸きかえっている。政治不信は民主主義の危機に他ならない。旧統一教会に関係あるとされる国会議員の数は夥しい。このような浮き足だった状況で目前の重大な政治課題に政治が対応できるのか。

◇中間選挙を目前にしてバイデン大統領の巻き返しが勢いづいている。アメリカは民主主義の本家といわれるがその民主主義が危機にある。南北戦争はアメリカの分断を辛うじて回避したが分断の危機は続き、それはアメリカの民主主義が抱える最大の課題である。ロシアのウクライナ侵攻の中でアメリカの民主主義は大きな試練に晒されることになった。これはアメリカだけの問題ではない。民主主義は普遍的な理念だから日本の問題でもあるのだ。

 バイデン大統領はアメリカの分断を回避しようとしてトランプ側に対する過度の刺激を避けてきたが中間選挙を前に戦略を転換しトランプ前大統領を名指しで批判するようになった。民主主義の危機を強く感じるからだ。昨年の議会襲撃事件、機密文書の私物化などトランプの違法行為は目に余る。バイデン氏の毅然たる態度に多くの人々が拍手を送っている。バイデン氏の支持率も上昇に転じた。通常中間選挙では政権与党が不利と言われているが今回は違う結果となる可能性が出てきた。それはアメリカの民主主義の基盤を支える健全性が生きている証拠だと思う。私は高齢のバイデンに若さを感じる。そして、民主主義を強く訴えるバイデン氏の姿にウルマンの詩を重ねる。「人は年齢を重ねただけでは老いない。理想を失う時に老いがくる。人は情熱と共に若く、恐怖や疑惑と共に老いる」という趣旨の詩である。

◇ウクライナにある欧州最大のザポリージャ原発がミサイル攻撃に晒されている。1日、国際原子力機関(IAEA)が調査に入った。ロシアはウクライナが攻撃していると言い張っているが信じる人は少ない。IAEAも十分な調査は出来ないらしい。福島第一原発事故の再来の危機が迫っている。ウクライナ戦争に於いてロシアの非を決定づけるものがあるとすればサボリージャ原発への攻撃に違いない。(読者に感謝)