人生意気に感ず「新著の出版近づく。囲み欄の工夫、同時に掲載の“ハンセンの法廷・反権力の炎”」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「新著の出版近づく。囲み欄の工夫、同時に掲載の“ハンセンの法廷・反権力の炎”」

◇「生まれ、いき、そして未来へ」と題した私の著書がようやく9月中には世に出る運びである。上毛新聞「ひろば」欄に掲載されたものが100編を超えた。読者の中には切り抜いて保存されておられる方もあり、中には過去の記事につき問い合わせる人もいた。そういう中で私の胸に募ったものは語り尽くせなかったことや、その後の変化を知らせたい思いであった。そこで、各記事に囲み欄を設け読者にはそれをあわせて読んでもらうことにした。既に元総理福田康夫先生の一文も寄せられている。読み返してみると時々の社会の波の中で翻弄された自分の姿が浮き上がってくる。表紙は県議会の私の肖像画を描いた茂木紘一画伯に頼んだ。赤城山を背景にした県議会庁舎の姿である。あわせて短編小説「ハンセンの法廷―反権力の炎」を添えた。これまでに多くの作品を世に出してきたが「ひろば」は格別の言論の舞台である。500字という制限内で新聞というメディアを意識して書く。私のテーマは「自分の人生に生起すること」から「社会の出来事」に及ぶ。前者は自叙伝となっている。母のこと、赤城山中の開墾生活や夜間高校の出来事そして政界を去った後のことなどだ。後者は内外の重要な事件について私の思いを加えて書いた。これらについて500字で現せることは言いたいことの一部である.時の経過の中で加筆したいことも当然出てくる。そこで設けたのが囲み欄である。全ての記事に囲み欄を設け私の思いを加えた。最後の短編小説「ハンセンの法廷―反権力の炎」は1年余に亘る上毛新聞連載の一部から構成したものである。私の多くの作品の底流にある人権を意識して書いた。モデルは実在した反権力の医師小笠原登である。私はこの人がハンセンの患者と共に眠る無縁墓地を訪ねて胸を打たれた。この書が世に出る時、私は満82歳を超える。書の題名に「そして未来へ」を加えたのは、百歳を超えて生きる決意を現している。時代はダイナミックに動くだろう。宇宙時代に突き進むがそこに待ち受けるものは何か。地球は危機を迎えているが、地球環境と人類は耐えられるのか。私は現在、幸いにも毎日走り続けているが天は私に何を与え何を命じているのか。102歳まで走ることを宣言した私の胸にはそれに応えたいという一種の使命感がある。明日のブログにはこの書の全体像を知ってもらうため「はじめに」を敢えて全文載せるつもりである。予告編として読んで頂きたいと考える。(読者に感謝)