人生意気に感ず「安倍銃撃事件の総括。中央と地方の警察の連携。統一教会も忘れられるのか」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「安倍銃撃事件の総括。中央と地方の警察の連携。統一教会も忘れられるのか」

◇安倍元首相銃撃事件は日本ばかりでなく世界中に衝撃を与えた。25日、警察庁は事件を分析しその報告書を発表した。「警護を一から出直す」と述べる長官の表情には強い決意が現れていた。来月は安倍氏の国葬に多くの内外の要人が参加する。平和ぼけの一環として、外国と比べ要人警備にゆるさがあった日本の警備を早急に見直すのは当然である。最近の国際情勢そして日本が置かれた政治の状況からみて昔とは比較できない程要人警備の重要度は増している。

 分析によれば安倍氏銃撃は、必要な対応措置をとっていれば「阻止できた可能性が高い」とされた。中村長官は「人心を一新しいて新たな体制で警護に臨むべきだ」として辞職する。

◇安倍氏殺害が奈良県という地方で起きたことは非常に重要である。多くの要人は当然地方に動くからだ。その場合、中央と地方の警護のシステムが2本立てとなっていて、その2つが緊密に噛み合っていなければ重大なマイナスの結果が生じる隙ができることになる。報告書はこの点を指摘して改善を計ることになった。これまでは情報収集や分析、警護計画の作成などは都道府県警に委ねられていた。今後はケースごとに警察庁が警護計画の基準を設け、都道府県警がそれに基づいて計画を作成しチェックする。これは当然のことで遅きに失した感がある。繰り返し報道されてきたが奈良県

警の現場対応には重大なミスがあった。中央と地方の連携が事前に十分に行われていれば「結果を阻止できた」と改めて思う。奈良県警本部長の鬼塚氏は25日の記者会見で「重大かつ深刻な事態を招いたことに責任を痛感している」と述べ辞職を願い出たと語った。その顔には涙が光っていた。

◇次々と津波が寄せるように事件が起こる。私はそれらに目を奪われて肝心なことから国民の注目が薄れていくことを恐れる。その一つは旧統一教会の問題である。多くの政治家の中には交通事故に遭遇して運が悪かったくらいに受け止めている人がいるのではないか。過去に於いて重大な出来事が時の経過と共に嵐が去ったように忘れ去られマスコミも静かになってしまうことがよくあった。このような事態の繰り返しを避けねばならない。その役割の中心は元より国会であるがそれが使命を果たしているとは思えない。野党の非力と腰砕けはなげかわしい。自民党内の憂国の士が立ち上がるべきだ。かつてはそういうサムライが見られたのである。(読者に感謝)