人生意気に感ず「地球炎上で思うこと。バイデンの環境対策は真のアメリカ第一に繋がるのか。メルケルの | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「地球炎上で思うこと。バイデンの環境対策は真のアメリカ第一に繋がるのか。メルケルの

◇地球が炎上している。世界各地で50度に達するような高温の中で、大規模な火災が発生という報道がある。各地の異常降雨も地球温暖化が原因であるから最近の日本の河川の氾濫も地球炎上の一環に違いない。この焦熱地獄の状況は南極の氷や各地の氷河の融解をこの時点でも加速させているに違いない。地球は人間が生きられる限界に近づいていることを痛感する。

 このような過酷な環境との対応は政治や経済と密接な関係にある。貧しい国、政治が混乱している国などの惨状は想像を超えるものがあるだろう。戦争どころではない筈だ。ウクライナ戦争の状況を見ると人間の愚かさをつくづくと思う。

◇地球の炎上現象との関係で注目するのがアメリカで16日に成立した気候変動対策立法である。バイデン大統領は述べた。「気候変動対策で過去最大の前進だ」。これはこの法律の目玉である。具体的には電気自動車(EV)やエコ住宅設備の購入などへの税の優遇、再生可能エネルギー設備を生産する企業に対する税制優遇措置などである。トランプ前大統領は偏狭なアメリカ第一主義を訴えたが、地球環境のための大胆な政策の実施こそ真の意味でのアメリカ第一に通じる筈である。アメリカの良心を感じる快挙である。

◇テレビで前ドイツ首相メルケル氏の特集を見た。私が心を打たれたのはこの人の難民受入れの決断であった。ベルリンの壁で隔てられた世界で自由や民主主義の価値に憧れた経験がこの人の胸の奥に根付いているに違いない。また次のことを私の歴史観に基づくものとして記したい。かつてドイツはヒトラーの下で空前のユダヤ人虐殺を行った。これは大量の難民をつくり出すことに繋がった。メルケル氏の胸にはこのような過ちを繰り返してはいけないという反省があったと思われる。

かつて私の恩師林健太郎先生は「イギリスは経済の面で産業革命を、フランスは政治の上でフランス革命を行い、そしてドイツは思想の上で偉大な革命を行った」と述べた。日本はその近代化の歴史でドイツから多くを学んだ。第二次世界大戦では日本はドイツと組んで大きな失敗を経験した。戦後のドイツ及び日本の復興は世界の奇跡とまで言われたが、現在両国は新たな歴史の曲がり角に立って世界の注目を集めるに至っている。日本の役割は極めて大きいのだ。(読者に感謝)