人生意気に感ず「尾身朝子氏の講演、そして「ふるさと未来塾」が続く」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「尾身朝子氏の講演、そして「ふるさと未来塾」が続く」

◇今週は極めて忙しい。20日に尾身朝子氏の講演会、翌21日は「ふるさと未来塾」だからだ。朝子さんの講演は、かなりの数の人々が集まることになった。総務副大臣としての役割は重要で多岐にわたる。その中で科学技術イノベーション推進は得意とする分野であるが地方を活性化させるために女性の役割は一層重要なのでこの点は力を入れて話すだろう。

◇ふるさと塾は翌日21日の日曜日になった。初め予定していた第三土曜日はお盆と重なるので避けた方がという塾生の声があったのだ。テーマは旧統一教会の問題が中心となるが関連する事件としてオウム真理教にも触れる。カルトの問題として共通するからだ。共に日本の病理と結びついていることを感じる。オウムでは高学歴者を含め13人もが死刑になった。二つの宗教の問題を通して人間は何故かくも簡単にマインドコントロールされてしまうのかと不思議に思う。

 安倍元首相の死によって旧統一教会の問題が一気に噴出した。新聞やテレビを騒がせている問題は以前からあったことである。問題の重要性は分かっていた筈なのになぜという思いがする。特に驚く程多くの政治家が関わっていながらその人々が事の重大さに気付かないことが不思議でならない。政治家の質の問題であり政治不信と深く繋がることである。

 ともかくこの騒ぎは安倍元首相殺害の容疑者が旧統一教会と深く関わっていたことから勢いづいたのである。旧統一教会は韓国の文鮮明が始めたがこの人物と笹川良一や岸信介が深く関わっていた。これらの人物が思想的に反共産主義という点で共鳴したとされる。時代背景としてこの時期、共産主義との対立が国際的に高まっていたこともある。しかし私は文鮮明に日本が利用された一面を否定できないと思う。文鮮明の考えとして聖書のアダムとイヴの例えがある。韓国は「アダム国家」で日本は「イヴ国家」と位置づけ、日本は韓国に貢ぐことが使命と教えられる。この根底にあるのはコリアンナショナリズム、つまり韓国民族主義に違いない。かつて日本に侵略された韓国が復讐を果たすという思いが深いところにあるように思える。

 このような構図の中で山上容疑者の母は入信し、多額の献金をし家庭を崩壊させた。山上容疑者は孤独と恨みに追い詰められていった。バラバラになった地域社会にこのような男を包み込む温かさがなくなったことも考えなければならない要素に違いない。(読者に感謝)