人生意気に感ず「台湾情勢の意味するもの。ウクライナの住民投票を許してはならない。日本の役割とは」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「台湾情勢の意味するもの。ウクライナの住民投票を許してはならない。日本の役割とは」

◇現在世界の耳目は台湾に注がれている。中国がかつてないほどの狂騒ぶりを示しているがその原因はペロシ氏の行動である。この女性下院議長は「我々は台湾を見捨てない」と公言して中国の猛烈な反対を押し切って訪台した。かつて天安門事件の直後(2年後)、天安門広場を訪れ、大きな横断幕を広げて中国の民主勢力を支援する態度を示した女傑である。ロシアのウクライナ侵攻後、中国はロシアと手を結んで世界の秩序を変えようとしている。台湾の歴史を振り返れば中国が自国の一部と強く主張する感情も分かるが、これは世界の民主主義秩序を破壊しようとするものである。特に世界はロシアの侵略行為と一体のものと見ている。構造的に共通する問題はロシアも中国も核大国ということである。核があればアメリカは直接に手を出さない。このアメリカのウクライナ戦に於ける姿勢が台湾でも実現されるのかと世界はハラハラしながら見ている。このことは日本にとっても同様である。いざという時、アメリカは助けてくれるかという点である。台湾を巡る状況は世界戦争が始まったかと思わせるものがある。そこではアメリカの原子力空母ロナルド・レーガンを北上させる動きも見られる。この米中の対立状況は憲法改正に向けた日本の世論に大きく影響を与えるに違いない。

◇ロシアのウクライナ支配が重大な局面を迎えている。それはロシアがウクライナ東部及び南部で住民投票を実施しようとする動きである。それはウクライナ住民にこの地域をロシアに編入することの是非を問おうとするもの。ロシアが民主的な住民投票を実施するとは到底思えない。壮大かつ巧妙な公的擬制が行われるに違いない。その結果国際社会は手を出しにくくなる。プーチンは正にそれを狙っている。それを落とし所として是認しようとする人も少なくない。私はそれを認めることは西側勢力の敗北を意味するから反対である。最近、ウクライナの大統領夫人がテレビで強力な武器援助を訴えた。恐らく天王山を迎えているロシアとの対決で住民投票を阻止させるためにロシアに打撃を与えたいという悲願が込められているに違いない。アジア、アフリカ等の途上国の中には複雑な事情からロシアに対する批判をさけている国が多い。アメリカが主張する民主主義への反感もある。このような状況を踏まえた時、日本の役割は極めて大きい。広島・長崎の惨劇と日本国憲法の存在は最大のカードとして正しく使わねばならない。(読者に感謝)