人生意気に感ず「コロナの猛威と行動制限。深夜の走りで出合う人々」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「コロナの猛威と行動制限。深夜の走りで出合う人々」

◇コロナの猛威は天下大乱の様相を示している。国内感染者は21日18万人を大きく超えた。県内感染者の状況は全国の流れの一部である。私の関心事は行動制限が出るか否かである。この点、国も県も行動制限をしない方針である。深刻な事態は医療逼迫である。医療現場では医師や看護師の感染が続出している。そのため救急車の受け入れや一般診療を一時的にやめる病院も出て来ている。厚労相は感染者が更に増え病床が逼迫した場合には行動制限もあり得るとしている。各種イベントの関係者はここに大きな関心を寄せている。夏休みに入る所もこれから多くなる。海や山を思い切り楽しみたいと計画している人は多い。この夏はウィズ・コロナの壮大な実験場になるともいえる。

◇県は21日、警戒レベルを1から2に引き揚げると発表した。行動制限に関して大きな変化はないが大人数や長時間の会食、飲み会等には慎重な判断、十分な注意が求められることになった。知事は「社会経済活動をまわしながらも医療提供体制の逼迫を回避するため十分な警戒をお願いする段階になった」と述べた。

◇深夜の街は生きている。私は日課である夜の走りの中でそう感じる。コロナの中でも人々は懸命に働いているのだ。私は毎日0時には起床し、資料を読み、原稿を数枚書き午前2時40分に走り出す。雨の日もあるが星の夜などは実に爽やかである。この芳賀の工業団地には食品会社が多い。私にとっていつしか楽しみになっているのはこのコースに於ける人との出会いである。すかいらーくの正門に3時5分前にさしかかると必ず2人の男女に出会う。この人たちは近くの駐車場から歩いてくるらしい。いつしか言葉を交わすようになった。「おはようございます」「おはよう」。短い言葉の中にメッセージが込められている。向こうは「よく続けますね」と言っているようだ。私は「時給はいくらですか。工場内のコロナ対策は厳しいのでしょうね」と無言の中で伝えている。2人にはそれぞれ工場で働くためのドラマがあるのだろう。プラスティックの工場では外国人の若者が出入りしている。技能実習生だろうか。今話題になっているベトナム人かなどと想像しながら走り抜ける。大地を踏む足の感覚は軽やかである。ぐんまマラソンの10キロコースは11月3日。私は満82歳。その時コロナも落ち着いているのではないか。あるいは新たな大変化のためマラソンどころではないかも知れない。(読者に感謝)