人生意気に感ず「宗教の名に恥ずる宗教団体に天罰を。埼玉の異常降雨の意味」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「宗教の名に恥ずる宗教団体に天罰を。埼玉の異常降雨の意味」

◇安倍元首相暗殺の出来事は長く日本及び世界の歴史に刻まれるに違いない。参列した人々は悪夢から醒めて改めて容疑者に対する怒りをかみ締め、そしてこの事件が社会の深刻な問題と結びついていることに思いを致しているに違いない。私は中でも宗教の問題に衝撃を受けた。旧統一教会の関わりは警察が捜査を進めているからやがて全貌が明らかになるだろう。宗教の目的は人間の救済である。多額の献金を受入れることは例え本人の意志によるとしても宗教の本質に反すると思う。事件と関わった弁護士によれば教会の本質は現在も変わっていないという。人間は精神的存在である。悩みを抱えた人が心の中枢を「神」に握られると別人になってしまう。ある宗教団体が構造的に信者から財産を集めるとすればこれ程反社会的存在はない。神があるとすれば何故天罰を下さないか不思議である。憲法は「信仰の自由は何人に対しても保障する」と定める。その濫用から身を守ることは究極には個人の問題であるが法に触れる部分に対しては厳しく臨まねばならない。

容疑者の母親は宗教法人に1億円を超える献金をしたと親族が証言した。母親は入会後不動産を売却し、その後破産したとされる。夫の生命保険金5千万円も献金した。警察が捜査しているという。この際出来うる限りの他の献金の実態も知りたいものだ。他の訴訟などに関わった弁護士には献金の多くの例を明らかにしてもらえればありがたい。

◇原発事故を巡る訴訟で東京地裁は東電旧経営者に総額13兆円余の賠償を命じた。判決の骨子は15mの大津波は対策をすれば避けられた可能性があったのにそれを怠ったとするもの。13兆円の賠償額には驚くが司法として責任の大きさを示したものである。先の最高裁の判断との大きな違いは衝撃的ですらある。9年余をかけた判決は重い。地裁の判事は現地を視察したと言われる。その真摯な姿に敬服する。

◇埼玉県の局地的豪雨は群馬県にとって決して他人事ではない。気象庁は記録的短時間大雨警報を4時間で9回も出した。テレビで観る水の量と勢いは凄い。最近の異常気象の一つに違いない。鳩山町では一時間に111ミリの雨量を記録した。この出来事は決して埼玉県内の一地域だけの問題ではない。気象条件のちょっとした変化でどこでも起こり得る。群馬県内も大いに警戒しなければならない。今回の雨は平地を襲ったが本県の至る所に存在する急峻な崖などがあのような雨に見舞われたらと想像するとぞっとする。(読者に感謝)