人生意気に感ず「自民党完勝の意味。この後の政治課題は憲法改正。安倍さんの死は何を意味するのか」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「自民党完勝の意味。この後の政治課題は憲法改正。安倍さんの死は何を意味するのか」

◇「自民党ほぼ完全な勝利」、午前0時すぎこのような興奮気味な解説者の声が聞かれた。大勢は判明のようだ。最大の問題点の一つである「改憲」の方向が気になっていた。その3分の2を自公が超えることが明らかになった。この情勢を見て私は天国の安倍さんの顔を想像した。昨日、各地で花を捧げる長蛇の列があった。この選挙結果こそ最大の献花だったに違いない。自民党の勝利は想定の通りであるがそれを更に後押ししたのが安倍さんの不祥事であった気がする。安倍さんの死は多くの有権者の怒りを煽った。特に勝利は確実ということで緩んでいた保守層を結束させた点は否定し難い。棺を覆ってこと定まるという。安倍さんの評価は冷静になった後、歴史が判断を下すことになる。しかし、その死は瞬間的に多くの国民をはっとさせ、国難を真剣に受け止める契機となったに違いない。

 この緊迫の風は選挙を茶化す一部の動きを紛砕したと思う。私は深夜の報道を見て選挙は戦いであると改めて思った。私は地方の選挙ではあるが、県都の激戦区で長いこと多くの人を巻き込んだ大変な戦いを経験した。今回各地の接戦や薄氷を踏む勝利を見てその背景に存在するであろうドラマを想像した。要は、それを選挙だけに終らせてはならないことだ。選挙後の国政の場でいかに活かせるかが問われている。特に今回は未曾有の内憂外患の中で政治の役割と使命が最大限に問われている。参院は6年と任期が長く、その間に解散もない。初心を忘れるようであってはならない。

◇自民の圧勝を見て改めて今後の政治の動きが待ったなしで迫ることを感じる。これは経済に直結し生活に苦しむ人々にとって死活問題である。

 またこのような足元の問題が社会を支える全体の課題と直結していることを選挙戦を通して多くの人々は肌で感じたはずだ。その全体の課題の典型は安全保障と憲法改正である。平和ぼけと言われた日本人はこれらを直視しなかった。これを目覚めさせたのがウクライナ戦争であり、その衝撃波を際立たせたのが安倍さんの死であった。憲法改正につき発議の要件がそろってもいわゆる改憲四党の意見の中味は異なる。岸田さんはその一致を重視するという。千載一遇の機会を活かせるか否かを日本国民ばかりでなく全世界が注目する。23日のふるさと未来塾はこれらの問題を正面から取り上げるつもりである。(読者に感謝)