人生意気に感ず「投票日近づく。第7波の不気味さ。民主主義のレベルが問われる」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「投票日近づく。第7波の不気味さ。民主主義のレベルが問われる」

◇参院選の投票日まで1週間を切った。熱くなっているのは選挙の熱でなく40度という異常な気温である。選挙が盛り上がらないのは一つには勝敗が決まっているからだろう。そんな中で不気味な影は新型コロナ感染者数の増加である。第7波の恐怖が迫っている割には候補者は演説でもこの点に余り触れないし国民の関心も低いのはなぜか。

 NHKの日曜投論を見て感じたことがいくつかある。その一つは例の「NHKをぶっ壊せ」と叫ぶ党のことだ。NHKを最大のパフォーマンスの舞台にして「ぶっ壊せ」をやっている。このようなことが許されるのも言論の自由を最大限に認める日本の民主主義の特色というべきか。更にNHK党はおかしな事を言っている。一つは選挙は金儲けだと公言してゆずらないこと、そして教育の目的は質の良い子をつくることと訴えるがこちらはもっと重要かつ危険な思想に繋がりそうだ。いわゆる優生思想である。質の悪い子、つまり「生きるに値しない命」という選別の思想である。かつてナチスの台頭に関してこの思想が現れたことがあった。人権の否定の極致である。人権尊重を基板とする日本国憲法を舞台とする今日、しかも国政上最も重要な選挙の場でこのような思想が公然と政党の目的として語られることは不思議である。

 10日の投票の結果、この党がどの位の票を集めるかは日本国民の質を判断する一つの資料になると思う。

 国防と原発は分かり易い論点であるがどの位投票に反映されるのか興味がある。安全保障問題は必然的に9条に結びつく。私は9条をそのままにして国防費を大きく増強することは限界に来ていると思う。なぜなら憲法と現実の乖離を限りなく大きくすれば憲法とは何かと問われることになるし、憲法の権威をそこなう原因になるからだ。

 福島第一原発事故は未だ終息していない。あの未曾有の大事故が忘れられつつある感がある。小泉元首相は国が決断すれば原発なしでやっていけると訴えた。最近の最高裁の裁判官は国の責任を否定したが私は反対意見を述べた1人の判事の勇気に拍手を送りたい。その他の判事については最高裁にふさわしい深い哲学と勇気に疑問を感じる。

◇熱海市の土石流の光景には目を疑った。異常気象の影響もあったのか。27人が死亡し、まだ1人が不明。遺族らは県と市に賠償を求めて提訴するという。群馬でも危ない盛り土造成は多くあるだろう。大雨の度に震えている人々は少なくないと思われる。(読者に感謝)