人生意気に感ず「参議院の真価が問われる時。専守防衛は。憲法改正も論点に。知床観光は許可取り消しに | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「参議院の真価が問われる時。専守防衛は。憲法改正も論点に。知床観光は許可取り消しに

◇国会が終り参議院選挙にいよいよ突入することになる。参院選は衆院選と比べ通常緊迫度に欠ける。特に群馬は無風と言ってよいから一般の人々の関心度も低い。しかし、今回はウクライナ侵攻という特色がある。マスコミはウクライナ戦と結びつけて選挙の論点を取り上げるに違いない。私たちは参議院の役割を踏まえ各政党、各候補に鋭い視線を向け私たち自身も勉強の機会にすべきだ。衆議院が主に数を問題とするのに対し参議院は「理」の政治と言われてきた。とかく政争に明け暮れる中で国政の重大事を腰を据えて大局的見地から深く論じる場という意味である。現在の国際状況は正に参院の論戦にふさわしい。

◇各党が掲げる政策の中で共通するのは国防の問題である。国防費の大幅増額が訴えられている。ウクライナ戦とコロナによって中小企業も市民の生活も追い詰められている中で税金を国防に使うことに有権者の関心は高まるだろう。北朝鮮が核とミサイルでしきりに日本を脅かしている。隣国の中国及びロシアも核大国である。この緊迫した状況で日本の国是である「専守防衛」も揺らいでいる。誰もがミサイルが発射されてからでは遅いと考える。防衛の実を挙げるためには発射前に有効な手を打たねばならない。議論はエスカレートする。だから憲法9条の改正問題も論点にならざるを得ない。候補者はどさくさに紛れておかしな発言をするかも知れない。私たちは身構えて受け取らねば騙される。座標軸は憲法である。この際憲法を学ぶ良い機会である。

◇知床事故の観光船の会社が事業許可取り消しとなった。日本中が大騒ぎとなった未曾有の事故であったが人命軽視が焦点だった。観光の季節が本格化する状況下で大きな警鐘を与えることになった。国交省は「改善意識が見られない。再び重大事故を起こす蓋然性が高い」と理由を説明した。取り消しの日他の観光船会社が運航を開始した。別の社がトラブルに備え並走した。異常気象の時代である。突然海が荒れ狂う事態に備えねばならない。私たちはまだまだ自然の力、海の恐怖を知らないと思わねばならない。

◇仏独伊首脳がキーウを訪問し結束して支援することを確認。米国は10億ドルの追加軍事支援を発表した。ロシアの支配を既成事実化させてはならない。それは世界の自由と民主主義の敗北を意味するからだ。(読者に感謝)