人生意気に感ず「大相撲でウクライナとロシアが対決した。スエーデンとフィンランドのNATO加盟」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「大相撲でウクライナとロシアが対決した。スエーデンとフィンランドのNATO加盟」

◇国技大相撲も時代の激変を反映して面白い。従来国際化の象徴といえばモンゴル勢の活躍振りであった。今場所、驚いたのはウクライナとロシアの対決があったことだ。会場は温かい拍手で湧いた。人々は血を血で洗う残虐な戦場を忘れて土俵の戦いに平和への願いを無意識に込めたに違いない。

 いずれも幕下のウクライナ出身の獅司とロシア出身の狼雅の対決であった。ロシアの狼雅に軍配が上がった。人々はこの瞬間、現実のウクライナの戦場を連想したことだろう。現実の世界ではプーチンの誤算の結果がいよいよ行き詰まっているように見える。

◇プーチンの暴走、大誤算の結果として私が注目するのは北欧のスエーデン及びフィンランドの動きである。この両国は長い伝統をかえてNATO(北大西洋条約機構)への加盟を正式に決定した。そもそもプーチンがウクライナに侵攻した目的はNATOがウクライナに拡大するのを阻止することだった。今、NATOの拡大はウクライナばかりでなく北欧にまで広がろうとしている。スエーデンとフィンランドが国是を敢えてかえたのはロシアがウクライナに侵攻したのを見て次は自分たちがやられると恐怖を実感したからに他ならない。これはロシアのウクライナ侵攻が裏目に出たことを物語る。ロシアの衝撃は測り知れない。この事態はロシア国内にも大きく影響するに違いない。

◇北朝鮮の感染爆発は止まらない。ミサイル開発の金をコロナ対策、つまりワクチンにまわさなかったつけが出た。「柳の葉を煎じて飲ませろ」、「塩水でうがいしろ」などと指導者は叫んでいるらしい。

 北朝鮮では15日、24時間で約29万3千人の発熱者が出たという。正に天罰の感がある。金総書記がマスク姿で平壌市の薬局を視察する様子が報じられている。この人が感染したらどうなるかと多くの人が注目しているだろう。国民は経済悪化の中で飢えに直面していると言われるからコロナの直撃で惨状は更に進むだろう。それでも国外のワクチン支援を受入れないとは全く理解出来ない。

◇巨大地下要塞の製鉄所マリウポリが陥落か。ウクライナ側は任務完了とし兵士に撤退を命じた。ウクライナ全体は制圧されたのか。いくら広い空間でも太陽のない世界は恐怖に違いない。世界史に残る人々の実態はやがて明らかになるだろう。コロナのことも気に掛かる。(読者に感謝)