人生意気に感ず「ロシアはナチスと同じ。対独勝利を祝う資格はない。首のない女性の遺体は語る」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ロシアはナチスと同じ。対独勝利を祝う資格はない。首のない女性の遺体は語る」

◇5月9日の対独戦祝勝記念行事が迫る。その予行パレードをテレビで観た。一糸乱れぬ兵士たちの行軍、巨大な砲列の行進、それらはよく見せられる北朝鮮の軍事パレードと酷似する。

 ふるさと未来塾で再度ウクライナ状況を取り上げるのは前回語り尽くせぬことがあったこと、及びその後の重大な変化と進展があるからだ。

 アメリカの力の入れようは凄い。アメリカ兵をウクライナの戦場に送らない事実は変わらないが兵器等の支援ぶりは実質的には兵士の派遣に劣らない実情を示している。無制限ともいえる兵器を供給している状況は、第二次世界大戦に於けるアメリカの姿を想起させる。アメリカは参戦前から英仏に対して膨大な兵器を供給し、実質欧州の兵器庫と化していたからだ。今回のウクライナの善戦を支える大きな要素に違いない。

◇ロシアの侵攻以来、二カ月以上になるがウクライナの士気が衰えないことに驚く。これはこの戦いの本質を物語るものだ。21世紀のヨーロッパに於いて主権国家が戦車で蹂りんされ核で脅されている。ウクライナ兵を鼓舞するものは正義である。ここで破れたら悔いを永久に残すという思いに違いない。この思いは世界の事由主義国に共通する。

 バイデン大統領がアメリカ国内の兵器生産工場を訪ね、生産に携わる人々を励ます姿が報じられた。ここではジャベリンという携帯用の対戦車兵器を生産している。これらにより多くのロシア軍戦車が破壊された。バイデン大統領は「あなたたちのお陰で第三次世界大戦が防げている」と言った。アメリカ兵が直接ウクライナに入ればロシアとの直接対決になるからだ。自由と民主主義の本家であるアメリカの市民はこの兵器の意義を理解しているに違いない。

◇ロシアは5月9日、ナチスドイツを破ったことを世界に誇る資格があるのか疑問に思う。ナチスドイツは人道無視の戦争犯罪を犯した。それを破った旧ソ連の歴史的意義はナチスの戦争犯罪を打ち砕いた点にある。現在プーチンがやっていることが戦争犯罪とすればナチスと同じではないか。ウクライナの首都キーウ近郊のブチャではロシア軍が民間人を大量虐殺したと報じられた。戦争犯罪の証拠集めのため遺体を掘り起こす作業が行われている。そこでは、首のない民間人らしい女性の遺体があったとされる。戦争は人間を狂わせる。その戦争を支配する権力と体制に正義がない場合はナチスのようになってしまうのだ。(読者に感謝)