人生意気に感ず「一事が万事、嘘で固めたロシア。戦争犯罪の生々しさ。ウクライナと広島及び福島」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「一事が万事、嘘で固めたロシア。戦争犯罪の生々しさ。ウクライナと広島及び福島」

◇「一事が万事」という表現がある。私が言いたいのはロシアという国の偽りの実態である。私が意識する一事とはオリンピックに於ける国を挙げてのドーピングであり、万事とは現在のウクライナの惨状を覆い隠そうとするなり振り構わぬ姿である。世界地図を広げればこのような体制の国が全世界の何分の一という広さに亘っていることに改めて慄然となる。このような国が隣国であることが冷厳とした現実なのだ。

◇ウクライナで多くの民間人が残虐な殺され方をしていると言われる。ボロディアンカやブチャが特に酷いとされる。多くの民間人が拷問を受けたり、レイプされたりして殺された。ロシア国防省はこれらにつきロシア軍が撤退後にウクライナによって捏造されたという。しかし、現在は高度な科学の時代である。米紙は衛生写真から、街に放置された遺体は撤退前の3月11日には撮影されていたと分析している。

 ゼレンスキー大統領は捜査は始まったばかりで、実際の犠牲者ははるかに多いと確信していると述べた。またウクライナ国防省はブチャで「戦争犯罪に直接関与した」ロシア兵は約1,600名であるとしてその名簿を公開した。そして市民に対する残虐行為は裁判にかけられると厳しく非難した。

◇ウクライナの国営公共放送の記者が広島原爆ドームに言及していることに注目する。この記者は破壊された建物を「広島の原爆ドームのように保存して欲しい」と訴えている。

 ウクライナではチャルノブイリや稼働中のザポリージャの原発が攻撃されたことを踏まえて広島長崎の惨禍と重ねているに違いない。私たち日本人はこの指摘された事実の他に福島第一原発事故の当事国としてウクライナの惨劇を重く受け止めねばならない。

◇福島第一原発事故は未だ終息していない。その一例が原発処理水の問題である。首相は「処理水の処分は避けて通れない」として海洋放出の方向である。これに対し全漁連の会長は断固反対の姿勢で「いささかも反対の立場に変わりはない」と決意を表明している。国の海洋放出はやむを得ない手段かもしれない。しかし全漁連の反対の姿勢も痛い程わかる。国と東電は信頼を築くためにベストを尽くしているとは思えない。刈羽原発の安全対策などで不祥事が重なっていることもその要因だ。原発事故は人災と指摘されたことへの反省が足りない。国と東電はウクライナの問題を深刻に受け止めるべきだ。(読者に感謝)