人生意気に感ず「4月になった。花見とウクライナ危機。プーチンは裸の王様か。成年年齢引き下げ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「4月になった。花見とウクライナ危機。プーチンは裸の王様か。成年年齢引き下げ」

◇早いもので4月1日である。昔はよくエイプリールフールで知人をからかったものだが、今年はそんな気にもなれない。ウクライナで戦う人には春の花も心に映らないであろう。昨日、幸の池のあたりを走ったら満開の桜で多くの人で賑わっていた。

 私は万葉集のある歌を思い浮かべていた。大伴家持の「春の苑 紅にほふ桃の花 下照る道に出で立つ少女」である。女性は花である。春の日差しが強くなる頃、女性もそれに応えて開花するように美しくなる。これに感動する心は万葉の古代人も同じであったことを家持の歌は物語る。

◇春を楽しむ雰囲気の対極にあるのがウクライナの地獄である。400万人を超える難民が出て、その9割は女性や子どもであるという。

 外部から見ていると休戦の調停が進まないことが不思議に思える。背景の事情には複雑なものがあるだろうが苛立たしく思えることは決断を下す独裁者の下に情報が届いていないと言われる点である。プーチンが恐くて事実を伝えられないと言っている。事実とすればその責任は重大である。ロシア軍の非道ぶりにつき戦争犯罪だと指摘する声が強い。その通りだと思うが、その判断の基礎をなす情報を故意に隠す行為は戦争犯罪の共犯というべきである。

 米国防総省は、ロシア国防省からプーチンに十分な情報が伝わっていない、また侵攻が失敗していることをプーチンが理解していなければロシアは停戦協議に誠実に取り組まない恐れがあると指摘している。情報戦と言われるが情報が体制のいかんを問わず重要であることと共に独裁体制下に於ける情報の深刻な意義を痛感する。

 ロシアの世論調査によれば9割もの国民がプーチンを支持していると言われるが、国民は当然重要な判断材料を提供されていないのだから、国民は欺されていることになる。情報は民主主義を支える柱であるが独裁主義の下に於いても国民を支える柱であることを改めて教えられる。

◇民法が改正され成年年齢が18歳に引き下げられる。200万人以上が成年の仲間入りをする。権利と義務が拡大すると共にリスクも覚悟しなければならない。未成年者取り消し権がなくなるなど悪質な業者から自らを守らなければならない。現代社会は危険がいっぱいで甘い誘惑のわながいたるところに潜んでいる。成年として慣れるまでの保護対策が求められる。例えばアダルトビデオへの出演強要問題などだ。(読者に感謝)