人生意気に感ず「ゼレンスキー演説が訴える原発の意味。ウクライナの新しい変化。兵士の士気の意味」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ゼレンスキー演説が訴える原発の意味。ウクライナの新しい変化。兵士の士気の意味」

◇ゼレンスキー大統領の演説全文をかみ締めた。大統領はウクライナと日本は遠く離れているが共通の問題を抱え自由を感じ生きる意欲に違いはないと訴えた。そして具体的な事実として、「原発」を挙げた。チェルノブイリ、そして稼働中の欧州最大のサボリジェ原発のことだ。私は演説を目と耳で受け止め、また新聞紙面で確認しながら一つだけ残念に思うことがある。それは広島・長崎に触れなかったことである。昨日24日は一日中北朝鮮の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域に落下したニュースで持ちきりだった。このミサイルの直下に日本の原発が晒されている。これらが狙われたなら、ウクライナのサボリジェ原発と同様な事態が生じることになる。

◇ゼレンスキー大統領はサリンなどの化学兵器使用が準備されていると訴えた。サリンといえばオウム真理教による地下鉄サリン事件を想起する。このような事実をロシアが今追い詰められていることとの関連で捉えねばならない。ロシアでは現在私たちの想像を超えた異常事が生じているようだ。5人とも言われる将官がウクライナのスパイナーによって殺された。特別代表という肩書きを持つ政府高官が辞任した。プーチンの苛立ちが伝わってくる。ゼレンスキー大統領はロシアを道徳が最小の国だと指摘した。私は69歳のパーキンソンを抱える狂気の独裁者が何かをやらかすことを恐れる。

◇ウクライナの情勢は刻々と変化し様々な情報が流れてくる中、その真偽を判断するのは私たちの力である。ウクライナがロシア軍を押し戻し始めたことは事実らしい。それを支えるのはウクライナ市民の士気である。それを物語る前線の兵士の声が報じられている。ある兵士は訴える。「これはウクライナを守るためだけの戦争ではない。民主主義、人間の価値観を守るための戦いだ」。目に見えない民主主義の理念を硝煙の中、肌でつかんだ意義は重い。戦場の光景を想像する私の胸にずしりと入ってくる。

 ロシア軍兵士の死者が7,000人から1万5,000人にのぼると言われる。旧ソ連がアフガニスタン侵攻で失った死者が1万4,000人と言われるからこの短期間のロシア兵の犠牲の大きさの凄さがわかる。北朝鮮が北海道沖に弾道ミサイルを打ち込んだ事実と共に現在世界に「新現実」が起きている。これは日本に新しい津波が押し寄せていることを意味する。世界史の新しいページが開かれようとしているのだ。(読者に感謝)