人生意気に感ず「ゼレンスキー氏の演説とウクライナ情勢。攻撃に転じるかウクライナ」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「ゼレンスキー氏の演説とウクライナ情勢。攻撃に転じるかウクライナ」

◇昨日午後6時、ゼレンスキー大統領の演説をみた。オンラインによる姿から硝煙の市街戦を想像した。オンラインが戦争の形を一変させていることに改めて驚く。

 ゼレンスキー氏は衆参の多くの国会議員に訴えた。

「チェルノブイリ原発が戦場になった。化学兵器が使われるという情報がある。ロシアは軍事力は強大だが道徳は小さい国だ。子どもたちを初め多くの死者が出ているが葬ることも出来ない。日本はアジアで初めてロシアに圧力をかけてくれた。日本は遠く離れているが価値観は近い。私は日本の文化が大好きだ。これからの日本のリーダーシップに期待する。ウクライナに栄光あれ、日本に栄光あれ」

これらの発言を私はメモをとりながら聞いた。大統領の国会演説に政府がどのように対応するかに注目したい。大統領が最も望む武器の提供については憲法との関係で制約があるにしてもギリギリの検討がなされねばならない。日本のリーダーシップに期待するという発言の意味は大きい。アジアに於けるリーダーシップ発揮は中国や北朝鮮との関係で重く心に迫る。人間尊重と平和を掲げる日本国憲法を生かせるかが問われている。「原発が戦場になっている」、「ロシアは道徳が小さい国だ」という訴えを聞き福島第一原発と隣県の柏崎原発を連想した。第三次世界大戦となりこれらの原発がミサイルで狙われたら為す術がない。日本の安全保障の現実を改めて痛感した。

◇全世界が息を詰めて見守る中でウクライナの戦局に大きな変化が生じ始めている。それは兵器と兵士の数で遥かに劣るウクライナが各地で攻勢に転じるという情報である。何が起きているのであろうか。米欧が直接参戦できないと言われる中で事実上は武器供与という形で参戦に等しい状態になっていることが大きいに違いない。しかしそれらを活かすのはウクライナの兵士である。死をも恐れない士気の高さが反転攻勢の原動力となっているのは間違いない。それに比べて伝えられるロシア軍兵士の士気の低さは何を物語るのか。首都キエフ西方のマカリフ、東部イジューム、南部ヘルソンなどで或は奪還し或は優勢に戦いを進めているらしい。

 このような状況下で追い詰められたロシア政府が国家存亡の危機になれば我々は核兵器を使用できると発言していることが非常に注目される。第三次世界大戦の危機が現実味をおびてきた。一方ロシアは内部でも自壊作用が進んでいるらしい。ソ連崩壊につぐロシア崩壊は案外近いかも知れない。それはウクライナの市街戦にかかっている。(読者に感謝)