人生意気に感ず「戦死した兵士が残したスマホの威力。ロシアの原爆攻撃は狂気の沙汰」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「戦死した兵士が残したスマホの威力。ロシアの原爆攻撃は狂気の沙汰」

◇最近のブログで私は書いた。ウクライナ兵にとっての最も有力な武器の一つはスマホだ。兵士は戦いの渦中から生々しい状況を世界に発信している。その姿は世界のメディアにとって最高の特派員実況中継だと。また次のことも。ロシア兵の士気が非常に低いことにつきほとんどが徴兵された兵士で実際に戦うとは知らされていなかった人々も多いと。

 スマホによって明らかにされるこのような事実が国連総会で紹介された。ウクライナの大使が読み上げたのはウクライナで戦死したロシア兵がスマホに残した母とのやり取りである。

 母親「なぜ返事がないの、訓練というのは本当ですか」。子の兵士「訓練ではないんだ。戦争なんだ。怖いよ。町中を爆撃しているよ。歓迎されると聞かされていたのに民間人まで標的にしているんだ」

 国連の場で各国の外交官が一斉にロシア避難の演説を展開している。スマホを残して戦死したウクライナ兵はそのスマホを通して大きな戦果をあげたのだ。彼の死は無駄ではなかった。国連は世界の世論を作る場でもある。スマホによる報告は事実である。ロシアの攻撃でこれまでに2千人以上の市民が死亡したと報じられている。

 国連総会は2日、ロシア非難、即時撤退を求める決議を141か国の賛成で採択した。反対はロシアなど5か国だけだった。反対国の中に北朝鮮がいることは予想とおりとはいえ隣国北朝鮮の無道振りを示すものである。

◇5日移動中に「ふるさと未来塾」の塾生H氏から興奮した声が飛び込んだ。「欧州最大の原発が砲撃され炎が上がっています。この原発が爆発すれば欧州は終わりですよ」

 稼働原発への軍事攻撃は史上初のことだ。ウクライナのゼレンスキー大統領は叫んだ。「核テロだ。爆発が起きれば欧州は終わる。目覚めてくれ、欧州の迅速な行動のみがロシア軍を止められる」。一線を越えた軍事行動である。チェルノブイリの悪夢、福島第一原発の今に続く惨状、更には広島・長崎の悲劇を思い出す。状況がここまで至ると日本の役割と使命はますます重要である。平和憲法、唯一の被爆国、米中ロの間に立つという地政学的の立場、東西両文明に関わるという特殊性、これらを総合して生かさねばならない。核がなくても日本はここまでできるのだと世界に示すことに世界史的意義がある。日本の政治力、日本国民の勇気と英知が真に試されているのだ。(読者に感謝)