人生意気に感ず「戦場と難民とコロナを思う。プーチン大誤算の事実。残された道は何か」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「戦場と難民とコロナを思う。プーチン大誤算の事実。残された道は何か」

◇戦局が厳しく動く中で春の気配が感じられる。朝の水行、深夜の走りを日課とする私にはわずかな気温の変化も肌で受け止めている。今日は走りながら万葉の秀歌を思い浮かべた。「石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりけるかも」。コースの一角に小川がありその水の音が勢いを増しているように耳に響いた。

 戦争とコロナウイルスにつき不思議な因縁のようなものを感じる。約100年前の新型ウイルス・スペインかぜは第一次世界大戦の中で全世界に広まった。現在ウクライナの戦場で、またおびただしい数の押し寄せる難民の中でコロナはどうなっているのであろうか。三蜜・マスクなどと言っておれない現実を想像する。EUの会議はウクライナ難民の受け入れを全会一致で決めた。そして27EU加盟国は先月28日ウクライナ避難民に対し最大3年間亡命申請の手続きなして受け入れることを全会一致で決めた。また、ウクライナはEUに加盟承認を要請した。するとポーランドなど東欧は直ちに支持声明を出した。これはプーチンが恐れる民主化が大きく前進することを意味する。プーチンが最も恐れるのは民主化の波である。それが旧ソ連の崩壊に繋がった。ロシアの今回の非道の侵略行動は専制主義、独裁主義の恐怖をまざまざと全世界に見せつけた。ウクライナが民主主義に助けられ国の存亡をかけて戦っている。EUへの加盟の要請とこれを支持する動きはウクライナの民主化を押し進める動きに他ならない。これら一つ一つの動きはプーチンの大誤算を示すものでありプーチンが自らの首をしめる姿でもある。

 現在次々と明らかになっている事実はすべてプーチンを追い詰めている。私が恐れるのは破れかぶれの独裁制が無茶をすることだ。プーチンの精神が異常をきたしているらしいというのは希望的観測ではない。科学的見地の分析らしい。ここに興味ある情報が伝えられている。それはロシア兵の死に対する補償が約1万円だということである。これは何を意味するのか。人の命に価値を認めない恐怖の政治制度の一端を示すものではないか。これに対しウクライナはロシア兵に降参をすすめ、その場合完全な赦免とあわせ500万円の補償金を約束した。またアメリカ国防総省の高官は次のことを明らかにした。ロシア兵の多くは徴兵で十分な訓練も受けず戦闘への参加も知らなかった兵士もいるとのこと。残された道は核の使用が内部崩壊かと思ってしまう。(読者に感謝)