人生意気に感ず「バイデンの一般教書演説。スイスの異例な政策転換、震える手にある核のボタン」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「バイデンの一般教書演説。スイスの異例な政策転換、震える手にある核のボタン」

◇欧米が信じがたいほどに一つになっている。侵攻が始まった当初、私は圧倒的なロシア軍の力によってウクライナは一瞬で壊滅かと怯えた。ウクライナの女性が草村の中で火炎瓶をつくることが報じられた時、蟷螂(とうろう)の斧の例えを想像した。しかしあわれな主婦の抵抗の様は抵抗に立ち上がったウクライナ市民の姿と共にヨーロッパの人々全体にこれは明日の自分たちだと気づかせたのだ。ウクライナを救えの声は世界の動きに火をつけ永世中立のスイスまでを動かすことになった。プーチン大統領の大誤算は現実となりつつある。今や大量の支援武器が奔流のようにウクライナに届けられている。

 日本時間の2日、バイデン大統領は米議会で一般教書演説を行い、プーチンの行動につき大誤算、独裁者、世界から孤立、今後のロシアの弱体化等の表現で激しく語った。私にはアメリカが世界の指導者の地位を回復する姿に見えた。無力に見え私たちをいらいらさせた国連もにわかに一致して戦う姿勢に転じるようになった。私が今日このブログで書きたいことは、まずスイス・スウェーデン・フィンランドの動きである。

◇欧州の国々が前例になく結束し「ワンチーム」の動きを見せている。特に永世中立のスイスの動きに目を見張る。スイスはプーチン大統領やラブロフ外相等の資産を凍結したのだ。スイス銀行に預金された企業と個人の資産は約1兆3000億円と言われる。厳格な銀行秘密法が施行されるスイスはロシアの政治家と財閥の最大の預金国である。世界各国で激しく燃える市民のデモに示される国際世論の中で国の政策の一大転換が決意されたものと思う。アルプスの小国スイスのこの動きが世界に与える影響は大きいに違いない。

 次に北欧の動きである。長い間軍事的非同盟主義を堅守してきたスウェーデンとフィンランドが軍事武器等の支援に参加を表明した。スウェーデンは先月27日戦闘食料と装甲車、対戦車ロケットなどをウクライナ軍に支援することを明らかにした。この国も過去の一貫した「平時非同盟、戦時中立」の原則を変えたのである。歩調を合わせるようにフィンランドが動いた。この国は突撃小銃2,500丁、弾丸15万発、対戦車用武器1,000台を送るという。これらの動きはウクライナを限りなく勇気づけると同時にロシアにも大きな衝撃を与えていることは間違いない。追い詰められたプーチンの精神状態が気になる。精神異常説が伝えられているからだ。震える手に握られた核のボタンは悪夢だ。(読者に感謝)